「郷愁の下で過ごせた夏」

8月はロング・バケーション

2004年8月30日

 8月も余すところ2日。あっという間にロング・バケーションも終わろうとしている。

 今年の夏は暑かったとみんな言うが、空気が違う、風が違う、清涼感が違う九十九里浜で過ごしたわたしはそんな気が一つもしない。何しろクーラーなしで過ごせるのであるから。

 そして、なにかと郷愁をよぶ夏に、郷愁の元で過ごせたので、最高のロング・バケーションであった。

 今朝は8:00までにまた九十九里に戻ってきた。粗大ゴミを回収にきてくれる。父が陶芸で使っていたカーペットや、母が座椅子の側で使っていた茶道具置きを出す。わたしは元来が整理魔なので、整理し出すときりがない。出来るだけスローに、ぼちぼちを心がけるようにしている

 台風16号が来ているので海のうねりを写真に収めたいのだが、危険なことは止めにした。一度亡母と見に行ったことがある。砂浜に続くところにわが家の畑があった。今は松林と化し荒れ放題。昔は両親が丹精してサツマイモや落花生、ささげなどが植えられ、貴重な食糧原であった。母は好奇心旺盛な明治生まれの女性だった。そこで台風の波を見た。高い数階建ての壁のようなうねりが近づき、正に怒涛の勢いで砕け散るのである。それはもの凄かった。二人して並んで腰を降ろし、無言で自然の脅威に圧倒されていたものだ。遠い昔の思い出。

2004年8月31日「ロング・バケーションも今日で一応一区切り」

[8月はロングバケーション]

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