『銀河鉄道の夜』

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読書日記

2020年02月26日

『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治 新潮文庫 430円+税

宮沢賢治没後に編纂されたもので、数行空白だったり未完だったりするものが多い。
彼の人間の周りのものに対してのおおらかな優しさ、愛おしさが感じられる。それは宇宙にまで及び、美しい宇宙観が展開されたりもする。彼の博識、洞察力、感性は留まることを知らずに、それを童話にしていく。今日の環境問題をも既に検討している。

収められている作品
・ 双子の星
・ よだかの星
・ カイロ団長
・ 黄色いトマト
・ ひのきとひなげし
・ シグナルとシグナレス
・ マリヴロンと少女
・ オッベルと象
・ 猫の事務所
・ 北守将軍と三人兄弟の医者
・ 銀河鉄道の夜
・ セロ弾きのゴーシュ
・ 飢餓陣営
・ ビジテリアン大祭

福祉に詳しい友人と電話で話した折、彼女が話してくれた。宮沢賢治は福祉の仕事関係で勉強すると。「月、火、水、木、金、土、日、これら自然に恵まれて命があるのね、自然無くしては命もないの」と。こうした自然の摂理と命の大切さを童話にしているのが宮沢賢治なのだ。 

 

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