『花ならば赤く』

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読書日記

2020年05月26日

『花ならば赤く』 有吉佐和子 集英社文庫 740円+税 

これもご近所の本好きの奥さんが貸してくれたもの。
有吉佐和子も初めて読む。彼女は社会派の『恍惚の人』『複合汚染』で知っていたが読んでいない。この作品は30歳で書いた。主人公は20歳の短大出たての全く無垢な女性。口紅造りに集まった小会社に頼まれて入り、社会の諸々の波を初体験していくという筋。戦後復興期の庶民の姿が浮かぶ。
著者は53歳かで心不全で急死した。多くのベストセラーを出しながら、何とも早い死であったな。

 

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