『カウンター・ポイント』

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読書日記

2017年01月28日

『カウンター・ポイント』 サラ・バレツキー ハヤカワ文庫 1300円+税 

久々のV.I.ウォーショースキー。相変わらずの女丈夫で果敢に悪と闘っている。死に物狂いで。
腕っぷしが強く心優しくおしゃれで恋多き女は大好きだ。
シカゴの女探偵。一匹狼。最高にかっこいい。あまり歳をとらないのもいい!?
今回の作は、V.I.シリーズ第一作目で作家デビュー作『サマータイム・ブルース』を読んでいるとより人間関係が分かってきて面白いはず。25年前の殺人事件を探る。地元シカゴのギャング団や州議会議長をやり玉にあげるなど、著者の視点が流石にまだまだ鋭い。
著者は、V.I.シリーズ他に社会的視点でいろいろな著作をなしていて、作家として貴重な硬派である。9.11以降の一律的なイスラム教徒迫害など宗教・人種問題なども多く取り上げる。私より1歳年下。
次作は今年にも発表するらしいが、当然トランプ旋風にもメスを入れるであろう。待たれる。

 

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