『高慢と偏見、そして殺人』

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読書日記

2012年12月06日

『高慢と偏見、そして殺人』 P・D・ジェイムズ 早川ポケットミステリー 1800円+税

著者は現在92歳ダルグリッシュ警視シリーズで私の贔屓作家。英国ミステリー界の重鎮。
彼女が敬慕しているであろうジェーン・オースティンの著『高慢と偏見』の続編として、ペンバリー館の女主人になったエリザベスと夫ダーシーの6年後に館の領地内で殺人事件が起きた設定。件の物議を醸し出す末妹リディアとその夫ウィッカムがまたまた醜態を演じることにした。
『高慢と偏見』は1813年に発表された18世紀英国田舎を舞台としたもので、世界中で辛口のラブロマンスとして読まれてきた。私の愛読書でもあり、若い女性への贈り物にもよく使う。
当時はまだ警察組織は確立していず、ダルグリッシュ警視もいない。そこを著者は丹念に当時の検死審問や裁判の様子を画き、流石、ラブロマンスのその後をミステリー仕立てに跡追っていて面白い。
重鎮躍如といったところ。次は何が書かれるのかな。

中村勘三郎は57歳で昨日亡くなった
凄い役者を亡くしたものだ。若すぎる。人の何倍もの人生を駆け抜けて行ったのかな。とにかく惜しい。合掌。 

 

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