『クリスマスのフロスト』

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読書日記

2014年01月05日

『クリスマスのフロスト』 R.D.ウィングフィールド 創元推理文庫 880円+税

CATVのミステリー・チャンネルで、久々にフロスト警部シリーズを年末特集していて、懐かしく、本で初作の『クリスマスのフロスト』を20年ぶりくらいに本棚から引っぱり出して読んだ。
海外の特に英国の探偵物は、事細かに状況表現、人物表現、社会表現などなどしていて中身が濃厚、何度読んでも頭脳を刺激され面白く、その度に新しい発見がある。(アガサ・クリスティーの作品は、単純過ぎる)
で、またフロストを読んでみた。
ズボラで、エッチで、おっちょこちょいで、事務処理苦手で現場大好き、でも人情味たっぷりのノンキャリア。望んでもいないのに、ひょんなことから警部に抜擢される、架空の片田舎の警察署の初老警部。が、大いに無駄足を踏み、上役に睨まれながらも、運が味方し難事件をいくつも解決する。
テレビシリーズでは確か40数回かな、続いたのだが、何と原作者は寡作で、4作しかないはず。
ことほどさようにフロストのキャラクターには読めば読むほどに身近でしかも無限な魅力の引き出しがある。

新刊の『冬のフロスト』上は2013年6月に出て直ぐに読んだ。原著は1999年である。

 

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