『確証』

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読書日記

2019年10月17日

『確証』 今野敏 双葉文庫 676円+税

初めて読む作者である。避難先の親類宅にあったので目を通していたら面白く、なかなか止められなくなった。
短期間に発生した渋谷の窃盗事件と強盗事件、赤坂の強盗殺人事件を3件を巡って、警視庁の捜査3課でこつこつと盗犯捜査一筋の中年刑事と、強盗殺人捜査で花形の捜査1課との軋轢を描く。
窃盗のプロの仕業をよく知る3課の中年刑事が、行き当たりぱったりで無計画に犯行を行う強盗殺人の現場を見て、違和感を覚え、犯人を解明していく。
指紋認証破り、Nシステム(いつ、どこを、どんなナンバーの車が走行していたか調べるシステム)や、かつて(今もそうか)日本を支え世界になくてはならない町工場の機械部品メーカーが破産し、従業員は路頭に迷い浮浪者となった技術者、などなど、読ませる。

 

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