『警視の休暇』

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読書日記

2015年08月06日

     朝の涼しい内の一仕事を終えて、シャワーを浴びて、さてロッキングチェアで自然の涼風に撫でられながらの読み物は最高だ。至福の時!
     贅沢この上ない。

『警視の休暇』 デボラ・クロンビー 講談社文庫 680円+税

キンケイド警視シリーズの第1作目
どのシリーズ物もそうなのだが、第1作目が一番面白いものだと私は考えている。新鮮だからかも知れないが…。
この本はずーと以前に、買って読んだ。領収書が挟まっていたので分かる。まだ現役で新橋まで努めに通っていた頃だ。02年09月26日(木)とある。旭屋書店銀座店とある。今はもうない東芝ビルの1階にあった本屋だ。懐かしい!

13年振りに読んだことになる。
些細は覚えていなかったので、キカケイド警視の生い立ちなどが分かり、ふむふむ、そうか等と昔を繙いていく感じだ。ダンカン・キンケイド、そうか、スコットランド系の名前か。シェークスピアの『マクベス』が話される。スコットランド王ダンカンを殺害して王位についたマクベスだ。
従兄弟から貰ったヨークシャー州北部の田園にある会員制高級リゾートホテルでの遅い1週間の夏休み休暇。
設定されているホテルの近くには、サットン・バンクなるものがある。大英博物館に行ったとき、サットン・フーという地名から発掘されたという、イギリス人の祖先とされるバイキング王の遺跡の豪華な発掘品が展示されていたのを思い出した。サットン・バンクはそれとは関係がないのかな。
ところがそのホテルで殺人事件が起こる。休暇どころではなくなる。会員制高級リゾートホテルにやって来る人々の複雑な人間模様が描かれていて、それが解決の糸口となるのだから、一言も見逃せない。 

 

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