『マクベス』

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読書日記

2015年01月21日

『マクベス』 シェークスピア 倉橋健訳 平凡社世界名作全集シェークスピア名作集より 260円

シェークスピア4大悲劇の一つ。他は『ハムレット』、『オセロ』、『リヤ王』
マクベスの愚かさ加減にいつも呆れる。そんなに王座が欲しいのか。スコットランド国一番の名将と尊敬されるだけではだめなのか。戦いに勝って戻る途中、出会った妖婆に王に就くと予言され夫人の叱咤激励もあって、王を殺して王座に就く。高潔な人格が悪しき人間へと堕落して破壊への道を辿る、おぞましい限りだ。
全編暗雲たちこめている。
この『マクベス』は、イングランドのエリザベス一世が崩御の後、スコットランドのジェームズ一世がイングランド王に即位して、イングランドとスコットランドが併合された祝賀記念のために書かれた。それにしては随分と暗く殺気立っている。
男とはこんなにも愚かかと呆れる。
マクベス夫人の方は、悪妻として語り継がれている。ソクラテスの妻クサンティッベも悪妻として名が通っているな。 

 

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