『リチャード三世』

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読書日記

2016年07月08日

『リチャード三世』 シェイクスピア 新潮文庫 460円+税

昭和49年に発行、福田恆存訳。古い日本語勉強にもよい。
最も悪名高いイギリス王。せむしにびっこ、多分長年の同族結婚のため、史実である。
ヨーク家とランカスター家の王座争い、薔薇戦争の落とし子だ
時は1471年ヨーク家系のエドワード四世復位から、1485年リチャード三世の戦死まで。リチャード三世はわずか2年間の在位である。
これまで王位候補者の兄姉甥姪妻などを悉く殺害した、その恨みの亡霊たちに呪い殺される。
その瞬間にランカスター家系のリッチモンドが王位に就きヘンリー七世と名乗る。ヨーク家系のエリザベスと結婚、両家が和解したかたちとなり、薔薇戦争は集結、新しいチューダー王朝を開き、ヘンリー八世、エリザベス女王へと繋がっていく。
シェークスピアはこのエリザベス女王時代の作家、実に面白い読み応えのある作家である。戯曲のため、想像力を駆使させられる。

現在の英国王室はのどかである。90歳になられたエリザベス二世女王。そして首相も新しく女性が就くことになりそうだ。 

 

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