ジーヴズの事件簿

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読書日記

2018年11月12日

『ジーヴズの事件簿ー才智縦横の巻』 P.G.ウッドハウス 文春文庫 590円+税

皇后さまがお誕生日のメッセージの終わりに一言茶目っ気に退位後はジープズの2、3冊が待機していますと宣われた。
私も読んでみたいナと、でも本屋では見かけないナと、早速アマゾンに注文を入れたが、珍しく1、2週間待ちだった。届いてびっくり、帯に「皇后陛下もご愛蔵」と入れたのだ。

さて、読んでみた。英国一流のユーモア小説である。この本に納まっている7作は1922年に発表されたもの。世界大戦の合間の時代で、英国の貴族社会が舞台だ。時代の背景や伝統、しきたり、ファッションがユーモアたっぷりに皮肉られている。
というのも、ウースター卿という独身貴族に従う従僕ジーヴズが見事なやり手従僕で、オックスフォードは卒業しているが珍事にばかり巻き込まれるウースター卿の窮地を解雇覚悟で見事救うのである。

こうした英国一流のユーモアは、日本人にはなかなか受けないかもしれない。何故かナ。日本人の感性は真面目過ぎるのかな。
皇后さまは流石でいらっしゃる。どうか広いお心持ちでゆっくりとされますようにお祈り申し上げます。
  

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