『モルグ街の殺人』

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読書日記

2014年09月30日

『モルグ街の殺人・黄金虫』 エドガー・アラン・ポー 新潮文庫 490円+税 

セキスイハイムの情報誌「セキスイハイムと暮らす」に連載されている「名作ミステリーに登場する間取りの考証」が面白い。
『モルグ街の殺人』が取り上げられていた。密室殺人とくれば当然間取りや建具が重視・検証される。
早速本をアマゾンで購入した。
『モルグ街の殺人』の著者はあまりにも有名なので説明は省く。ただ、特筆すべきは推理小説なるジャンルを世に初めて創造したことだ。19世紀前半のアメリカには猟奇小説や犯罪小説はすでにあったが、「推理能力を中心に展開する小説」は彼が初めて書いた。
初めて何かを成すということにはいたく惹かれる。推理小説や探偵小説が好みの者としてはこれは読んでおかねばなるまい。

場所はパリの住宅街のモルグ街。夜中に突然もの凄い叫び声が聞こえ続け、近隣の人びとが駆けつける。皆でドアを押し破り階段を上がリ始めると、叫び声は静まる。二人住まいだった娘と夫人の斬殺死体が発見された、という新聞記事を読んだデュパンが、警察高官と親しいので了解を得て現場に赴く。そして、推理をする。そして、……。
推理小説の古典で原点。面白い。読ませる。流石だ。

この本『モルグ街の殺人・黄金虫』は、「モルグ街の殺人」の他短編5篇を集めている。
おいおい他も読んで愉しめるな。

 

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