ブラウン神父の知恵

トップ > 日記

読書日記

2017年06月30日

『ブラウン神父の知恵』 G・K・チェスタトン 創元推理文庫 540円+税 

まん丸な童顔で小男、大きな黒い帽子、こうもり傘といったいで立ちの神父、ちょこまかと人の後について歩く風情の存在。同行者はフランボウという泥棒も稼業にしている探偵。推理においては神父が断然上。
奇想天外なトリック『通路の人影』や痛烈な科学への風刺『器械のあやまち』、そしてユーモア、独特の逆説と警句を含んだ『ブラウン神父の御伽噺』など短編12編が収められている。読みごたえ十分。
1914年に出版。いわば探偵小説の古典だ。
悔しいのは、注意深く読んでいないと結末が意味深長な場合があるので、ん(?)となってしまい、また読み返すはめになること。それだけ言葉や行動に込められた意味が深いということだ。
現在BBCがTVドラマとして放映中、私はCATVのミステリーチャンネルで愉しく見ている。こちらのブラウン神父は大柄だ。

 

[前の日へのリンク]← 
→[次の日へのリンク]

NewChibaProject