『ゆびあとW 陶人形』

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読書日記

2011年02月27日

『ゆびあとW 陶人形』 小嶋千鶴子 求龍堂 2011年3月3日発行 

この本の場合は読書とは言わないだろう。
作品の写真集であるから。
鑑賞といったほうがいいのかな。

観ていて、いろいろな事を思い浮かべるし、いつの間にか引き込まれている。

活字は次の言葉だけ。

………
ごあいさつ

陶人形をつくりました。
陶芸は72歳から始めましたが、
今年、95歳になり、
人生の終わりに近づいて、
人それぞれの生き方が
少しはわかるようになりました。
どんな生き方をしてもよい、
どんな生き方にもよろこびも悲しみもあって、
一日一日を大切に過ごせばいいのだと。
土と遊びを火に焼いて
「人生の縮図」をつくっています。
その思いをまとめました作品集を
御笑覧いただきたく存じます。

                2011年3月吉日
                  小嶋千鶴子 
………

作陶は72歳からだそうだが、作品の数はもの凄く多い。
エネルギッシュに土を捏ねて焼いているのだろう。
現在ご自身が私財を投じて建てた美術館パラミタ・ミュージアムで作品展を開催中。
東京でも作品展開いた。

著者はこの他、企業人として家業を大企業に育て上げた経営書ともいうべき『あしあと』を著わし、亡くなられたご主人の画集『小嶋三郎一作品集』やご自身の作品集『作陶』『ゆびあと』『ゆびあとV』などを本にまとめている。
ゆびあとシリーズはいずれも3月3日発行となっているのが優しい。

作品を拝見したり頂いたりしているが、作品集にも力強さに満ちあふれている。
実にエネルギッシュであり、従って明るく華やいでいる。

 

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