『冬のフロスト 上』

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読書日記

2013年07月11日

『冬のフロスト 上』 R.D.ウィングフィールド 創元推理文庫 1300円+税

今年は梅雨明けが早く、酷暑という35℃はゆうに超す日々が続く中、"冬"は似合わないが、ともかく我がフロスト警部が昼夜活躍するとあって、暇を作っては読んだ。

「フロスト・シリーズ」の最新版。英国、とある田舎の警察署で、重なる怪事件と取り組むフロスト警部。よれよれのコートに薄汚れたマフラー、言葉使いはど助平で珍妙なユーモアたっぷりだが、人情味溢れそこはかとなく珍妙な哀愁を漂わせる中年男。
ロス市警のコロンボとどっこいどっこいだが、ロス程には垢抜けていない。
英国TVドラマ「フロスト警部」はケーブルテレビで欠かさず見た。テレビドラマは長らく続いたが、とうとうフロストが定年退職し終了した。

こちらは極寒の中、娼婦が4人も残酷な手口で殺され、行方不明の少女2人、民家庭での人体白骨発見などなど、どうしようもない角縁眼鏡猿の署長に足を引っ張られながらも部下を庇いつつ皆を叱咤激励して知恵を絞り孤軍奮闘する様はあっぱれである。
<下>でさらなる展開がある。

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