神宮詣で

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再就職日記

2008年11月16日

再就職して5ヶ月が過ぎようとしている。
ようやく時間のペースに慣れて、こころにゆとりが出てきた。
部屋の窓から望める代々木公園の森が大分色づいた。
神宮の森は常緑樹が多いのか緑のままである。
広大なこの樹林の中をいつか散歩してみようとかねがね思っていた。

小春日和のある昼休み、ついに実現した。
明治神宮に参拝した。
かなり広いので原宿駅前の鳥居から本殿にたどり着くまで10分強はゆうにかかる。
お日柄もよかったとみえ、袴を引きずるようにして履いた男の子や、慣れぬ草履の鼻緒で足をいため、おばあちゃんに揉んでもらっている女の子らの可愛い七五三のお参り、そして綿帽子の花嫁姿での結婚式の行列など、かなり晴れ晴れしい。
菊花展も開かれていて、平日の昼下がりなのに大賑わいだ。

1948年(昭和23年)11月12日東京裁判(極東国際軍事裁判)で、ただ一人文官であったにもかかわらずA級戦犯として絞首刑が宣告(12月23日処刑)された広田弘毅は、1936年(昭和11年)、2.26事件後首相に任命され組閣を終えた足で早朝、冷たい朝霧の中を一人の秘書官を連れて明治神宮に参拝している。(『落日燃ゆ』城山三郎著)

神社にお参りすると、長い年月、歴史、命を感じさせられる。長いというか、永遠の…。
明治神宮大鳥居は寄進で、台湾産の樹齢1500年の檜と印されていた。

我が仕事はまだ5ヶ月しか経っていない。
経営委員という、業務の執行とは区切られた役割である。
私も広田弘毅の言葉ではないが「自ら計らわず」、誠実に臨んでいくばかりである。

 

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