美術館はしご

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スローライフ日誌

2009年11月14日

昨日は、午前10時から11時まで、国のある審議会に出席。
後は夜6時から元職場大先輩方との食事会。
その間を東京で如何に過ごすか。 

また上野の森で過ごしました。
またまた雨模様で平日日中、修学旅行の生徒たちや観光客で大賑わい。

先ずは「皇室の名宝 2期」
東京国立博物館平成館にて。
「皇室の名宝 1期」もすでに観ている。
前日だったら今上ご即位20年を記念して入場は無料でしたそうな。

正倉院宝物や法隆寺などから献上された名宝でたいへん素晴らしかった。
歴代天皇の直筆の書も素晴らしいばかりだ。
江戸時代のご即位式の模様が描かれた屏風で、天皇がどこに描かれているのか分からず係員に聞いた。
あの黒い幕の内におられ、いま出てこられるところですと。
ご尊姿を描くわけにはいかなかったのだな。

テーマからしてか、お年寄りの腰の曲がった人などが熱心に鑑賞していたのが印象的。
こうした尊い名宝を保存保管していくことの大切さをつくづくと感じた次第。

次に「古代ローマ帝国の遺産」
国立西洋美術館にて。

史上最強の国家といわれた古代ローマ帝国を、初代皇帝アウグストゥスを中心に都ローマの偉人たちの彫像、華麗な宝飾品などと、建国後間もない79年のベスビオ火山噴火で一瞬にして埋もれ封じられたポンペイの街からの出土品などを展示。
パクス ロマーナ」を見ることができる。
闘い栄光を誇った首都ローマと、別荘など余暇の暮らしの豊かさを楽しんだ地方都市ポンペイの人々が生き生きと甦ってくる。
発行されたばかりの幾多の高価な金貨などが並べられ、2000年を経ているとは到底思えない。

この催しも興味深いものであった。
世界史にも興味があり、ローマポンペイにも足を運んだ者であり、殊の外感銘した。
ボンペイのビラの繊細なモザイクの壁模様など、どのようにして履かし、ナポリ国立考古学博物館に運ばれたのか、不思議だ。
凄いな。

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