懐かしい味

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スローライフ日誌

2011年01月22日

お節気分を引きずり、懐かしい味に凝っている。

寒天流し
棒状の寒天を戻して使う。
手製のブラックベリーシャムを入れたり、牛乳、リンゴ、バナナなど果物を入れたり。
昔、暮れのお節作りで白い割烹着を着て、亡母が玉子を流し入れたり、泡雪をのせたり、紅色の着色料を使ったりして、不思議な美しい模様を工夫していたのを思い出しながら。

煮豆
金時豆や小豆など、一晩多めの水に浸して、翌朝皮が柔らかくなったところで新しい水をひたひたに入れて、中火で柔らかくなるまで煮込む。
柔らかくなったところで自分好みの味付けにする。
半分は甘く味付け、残りの半分は味をつけないで、あとで料理などに使う。
小さい頃、母に言われて、火鉢でことことと煮ていて、水が足りなくなるとまたひたひたまで水を足して。
母の手伝いが大好きだったな。大人になった気がして。
その豆、小豆や大角豆(ササギ)、大豆、落花生など、母ら自らが丹精して実らせた貴重な豆。
秋空、筵に天日干しした小豆を箕でふるって、大切そうに選り分けていた母の野良着の後ろ姿を思い出す。
大豆は宝石のように赤く艶々していたな。
今日、私はスーパーから買ってくる。

とろろ
自然薯または長芋を摺り下ろして、または千切りにして、刻みネギとおかか、刻み海苔、煎り胡麻などをかけ、酢醤油を垂らして。
煮物に使っても美味しい。ほっくりとする。
母は、大きなすり鉢とすりこぎ棒でぐるぐるごろごろ摺っている。
私の手伝いは鉢を押えていること。たまに摺らせてもらうが何故かとろろが上へ上へとあがってきてしまう。すりこぎ自体ままならない。途中で下ろすように上から下へと摺るんだよと教わってもそう上手くはいかない。
摺りあがると、だし汁を入れて、また摺り混ぜる。

昔懐かしい食の仕草だ。
日本食は滋養、身体にもいいかも知れない。
朝食も日本食に変えようかな。
紅茶一杯とトースト一枚で走り出して出勤しなければならない日々は終わっているのだから、ね。
 

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