親戚の法事へ

トップ > 日記

スローライフ日誌

2016年03月06日

亡母の生家で叔父と叔母の法事があった。南房総市である。
たいへん世話になった家である。そしてとても懐かしい家である。勝手に我々兄姉は故郷と思っている。大昔、事ある毎に母に手を引かれて行った家である。
今では千葉市から千倉まで車で館山道を走ると2時間で行ける。姉と二人して行ってきた。
隣近所や親類といった身内だけの集まりだったが、それでも大勢見えた。この地方は隣と言えば親戚も同然といった心温まる深いご近所付き合い。が、それぞれ地所が広く、「隣り」という屋号の家でも小さな一山越えた向こう側。子供心には随分と遠い隣りだなと思ったものだった。その小山も広大な宅地も、そして前に広がる広大な畑や田んぼも自分のもので、今やサラリーマンとなってしまった主には耕す手もなく山の管理も行き届かないのが現状のようだ。どこの家でもそのようだ。でもまだまだ牧歌的雰囲気は残り広がっている。
その小山に登って遊んだ古き良き幼き頃の記憶も蘇る。
我が従兄は9代目の当主。可愛い男子の内孫が2ヶ月目で、いい子で、11代目としてこの広大な地所や歴史を引き継いでゆくのだよと皆にあやされていた。いい子で、神妙な顔つきでいて、これは大物だと褒められて、大笑いとなった。
法事となれば係累の自慢がつきもので、古いセピア色のアルバムを持ち出して、これが海軍大尉だとか新田次郎と無線の仕事で一緒だったとか等々の話に花が咲いて、いい法事だった。

土産に、広く花卉園を営んでいるので一抱えも二抱えもする千倉の綺麗な大量の花束や、他家に嫁いでいる従姉は木の切り株に自生したという大量の立派な椎茸を車に積んでくれた。
有り難い親類である。

南房総市はおりしもフラワーマーチとかで、大勢の人々がどこもかしこも街道筋を歩いていた。長閑でいいなー。
 

[前の日へのリンク]← 
→[次の日へのリンク]

NewChibaProject