初物七十五日

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スローライフ日誌

2017年04月28日

初物が出回っている。と言っても、今はスーパーで旬がなく年がら年中さまざまなものがでまわっているので、買ってきた時が初物か。
昔は自家で作っていたり隣からお裾分けがあったりと、初物の有難さ、嬉しさは格別だった。
そして、よく亡母が"初物を食べると寿命が七十五日延びるんだよ"と言ってうれしそうに話していた。 

今週はその初物がよく食卓にのったな。
先ず「筍」 友人が自宅で採れた大きな「筍」を採ってすぐに大釜で茹でて、3本分届けてくれた。有難い。筍ご飯、若竹汁、筍の刺身、筍の煮つけなど、なんにでも使う。
筍に合わせるのは、「新わかめ」。これはスーパーで買った。
そして「初鰹」。これもスーパーで。初鰹は最高、土佐風にニンニクのスライスを添えて。ニンニク臭さをなくすのには牛乳を飲めばいい。江戸時代から好まれた初鰹。ひと月分の給料をはたいてでも食べたという。宵越しの金は持たない江戸っ子の酔興だ。粋だねー。
「蕗」。これは我が家の猫の額に自生してくれる。「蕗の薹」は冬の終わりにすべて摘んで酢味噌で食べたな。若い柔らかな茎をキャラブキにした。
「ソラマメ」。これも美味しい。花が紫と白できれいなのだ。まだスーパーでは高価だがね。届けてくれる親戚は老人ホームに入っちゃった。
それから「春キャベツ」。懇意にしている農家の人が売りに来てくれたのだが、このところ見えないな。腰でも痛めたのかな。これは毎朝のサラダや、優しい味付けにして卵とじにする、母の大好物だった。

ところで、たしか「終わり初物」も珍重するのだが、こちらは寿命が何日延びるのだったかな、それとも何か…。

 

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