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旧神谷伝兵衛稲毛別荘

         
   

千葉自慢

日本のワイン王として活躍した明示の実業家神谷伝兵衛の別荘として大正7年に建てられた洋館。
千葉市で最も古い鉄筋コンクリート建造物で、関東大震災(大正12年)にも耐え抜いた。
この別荘は国登録有形文化財。

明治中期以降、避暑地として多くの文人墨客が訪れた稲毛は、浅間神社周りの海岸線の松林を中心に別荘、別宅が多く建てられた。
明治21年「海気館」開館。旅館で明治の文豪、大正の文人らの定宿だった。
明治27年「総武鉄道」千葉・両国間開通。
明治33年「〃」稲毛停車場開設。
大正10年「京成電鉄」千葉・押上間開通。
     〃    稲毛駅開設。

神谷伝兵衛は、電気ブラン蜂葡萄酒で名をはせた。
牛久シャトーも創設。
東京浅草には今も「~谷バー」が健在だ。
神谷は大正11年で他界。


国道14号沿いに「千葉市民ギャラリー・稲毛」の入り口がある。
千葉市民ギャラリー・稲毛は、別荘の一部を使用している。

<ギャラリー>棟


正面玄関

<別荘>棟


入り口


1階の広間


神谷主催の当時のワイン・パーティーの様子。
矢印は板垣退助。


2階和室。
床柱は葡萄の大木。


付け書院の葡萄、蜂、蜻蛉の木彫。

15年くらい前に訪れたときは、2階の周りは木造の廊下が廻らされていたが、今は畳敷きになっている。
建設当時は、千葉街道(現国道14号)を挟んで直ぐ南側は海、別荘として見晴らしは最高だったろう。

(11.05.22)

   
         
 

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