悦子の談話室

据付

     
 

我が新居の、いよいよ据付が行われた。据付とは通常では棟上げの事。このハウスメーカーは独自のユニット工法で住まいをユニット毎に工場生産し、建築現場に一日で運んで据え付けをする。

その作業を見学した。まあ、物凄い。偉業である。物凄いというのは、大変な工事を粛々と進めていく作業の人々のことである。
大型トラックを4m道路に実にスムーズに入れ、次々と運んでくるユニットをクレーン車が持ち上げ据え付ける。10人以上の作業員が阿吽の呼吸で自分の役割を他の人との連携でそつなくこなし繋げていく。とてもかっこいい。
見事で、我が家族は勿論の事お向かいさんやらお隣さんやらで興味深く感心しながら見物した。すでに悠々自適の年配の男性陣は、こんなに凄い現場を初めて見たのか、大丈夫かよ、車が通ったらどうするのだよなどなど、はじめは苦情たらたら。それを自信を持って現場責任者が優しく説明している。大型の免許を持っているという男性は、搬入してくるトラックの運転に感歎しきり。さすがだ!
9時、ショータイム。


このこじんまりした赤いクレーン車かな、これが一番の要な仕事をする。アームを折りたたんでいるので作業前のかわいい事!


それが、アームを伸ばして空高くユニットを釣り上げては、ぴたりと所定の位置に降ろす。アームの長さは何10メートルやら、とにかく長い。先では数名が待ち構えている。クレーンの運転ってすごいな。


1階部分。次々と各ユニットを据え付けていく。


トラックは幅ぎりぎりにぴたりと敷地に寄せ入る。4か所を固定したフックで吊り上げる。


はい、上がりました。


次々に吊り上げては降ろして据え付ける。

2時間ほどして1階部分の据え付けは終了。ここでお茶タイムとなった。
圧巻のショーで、固唾を飲んで息つく暇もなかった。ただ見ているだけで、あたかも全部自分が仕事したかのように疲れ切って満足した。はははっ。
お向かいの車庫に入り込んでの見物客も皆同じ。お向かいの奥さんはこういう工事現場を見るのが好きだと毎日見ているそうで、何か苦情ですかと聞かれちゃって、でも作業する人がみんな感じのいい人よ、と楽しそうに興奮している。

お茶の後、2階部分が始まる。みんなまだ残って最後まで見物するらしい。私は残念ながら次の用事が控えていてここまでで見学はお仕舞。
作業の人々はいずれもたいしたプロフェッショナルで見事。ただ若手は見当たらず皆さん中年の域に入っていそうだ。動作はてきぱき若々しいが。この会社は余程のプロしか雇わないのかな。今の若者はネットに向かっている方が好みなのかな。ふと、考えた。
あぁー、凄かった。有難うございます。よろしくお願いいたします。

(19.09.25)

 
     

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