悦子の談話室

難民を助ける

     
 

昨日、AAR Japan 特別非営利活動法人 難民を助ける会 平成27年度通常総会が開かれた。
6月20日は、国連で定めた「世界難民の日 World Refugee Day」である。 
平成26年度の事業報告では、日本も含めて17の国々で33の事業を進め、受益者は約250万人ということだ。事業規模はおよそ20億円。

この会設立の背景は、1975年(昭和50年)、ベトナム戦争終結後の大混乱の中、カンボジアではポル・ポト派が全土を制圧、ベトナムでは北ベトナムが南ベトナムを制圧するなど、そこから逃れる大勢の難民がボート・ピープルとして国外脱出を図っていたことがある。
日本にも来着したが、5月、政府が受け入れを拒否
1978年(昭和53年)、4月、ようやく国内に一時滞在しているベトナム難民についての定住許可につき閣議了解。9月に、3人のベトナム難民に初の定住許可がおりた
こんなことでは日本は世界の孤児になってしまうと、相馬雪香さん(前会長)らが中心となって、1979年(昭和54年)、民間の「インドシナ難民を助ける会」を創設した。

今回総会での報告は、アフガニンタン・イスラム共和国やトルコ共和国、シリア・アラブ共和国などの、そして、最近のイラン、フィリピンの台風被害、バヌアツのサイクロン被害、ネパールの大地震等々の生々しい支援援助活動がなされた。
毎回思ってしまうのだが、これだけの、現地のスタッフも含めて多くのスタッフが各地で多くの海外ボランティア団体との協力の下、継続的あるいは緊急的な被災者難民を助けるために支援援助活動を続けていて、続けていて、続けていても、恐るべき人災、天災が立て続けに起きてしまう。
人類の性なのか。

ともかくスタッフの皆の根気強い働きには敬服する。
私などもう何も出来ないが、隣に座った若い女性が必死にメモを取りながら聞いていたので、せめて休憩時間に声をかけてみたら、初めての出席だとか。私のこれまでの経験、スタディー・ツアーに参加や総会には出来るだけ参加の話をすると、「声を掛けて下さって有り難うございました。いい勉強になりました」と痛く感激した様子。「この会に参加して、積極的にボランティア活動に入り込む事ね」と若い人を大いに励ますことをした。かなり説得力はある方なので。

(15.06.14)

 
     

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