悦子の談話室

豚インフルエンザ

     
 

メキシコを発生源とした新型インフルエンザ「豚インフルエンザ」が世界中に感染し始めている。世界が近く便利に繋がってくるとこうした感染もただちに広がり、もはや国々の渡航を閉鎖しても始まらないらしい。
私は5月下旬にイギリス旅行を計画しているが、どうしたものか。
旅行代理店に問い合わせたらまだ中止の結論は出していないという。
イギリスは逃げてしまうわけではないので、こうした状況下に無理して行かなくてもいいがと考え中だ。

香港在住の友人に香港の具合を問い合わせたところ、次のようなメールが総領事館から入ったとの返事がきた。
参考までに転記します。

………

感染症広域情報(新型インフルエンザの流行)
2009年5月2日
在香港日本国総領事館

2日、外務省が以下の「感染症広域情報」を発出したところ(外務省HP
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C138 )お知らせ致しま
す。
本件について、現時点の香港の感染例も含まれています。
皆様には、今後も様々な情報に注意しつつ、冷静に対応いただくようお願いいた
します。

(感染症広域情報)

1.2009年4月30日、世界保健機関(WHO)は、パンデミック警戒レベルを現在の
フェーズ4から5へ引き上げました。

メキシコについては、別途、「感染症危険情報」を発出しています。メキシコへ
の渡航を予定している方は、不要不急の渡航は延期してください。また、メキシコ
滞在中の方は、不要不急の外出は控え、十分な食料・飲料水の備蓄とともに、安全
な場所にとどまり、感染防止策を徹底してください。なお、今後は出国制限が行わ
れる可能性又は現地で十分な医療が受けられなくなる可能性がありますので、メキ
シコからの退避が可能な方は、早めの退避を検討してください。

また、メキシコ以外で新型インフルエンザの感染が確認された国・地域(14カ
国・地域)に対しても、別途、「感染症危険情報」を発出しています。渡航を検討
されている方は、渡航先の感染状況及びWHOの情報等最新情報を入手し、十分注意し
てください。また、これらの国に滞在される方は、WHOの情報にも留意しつつ、感染
防止対策を徹底するとともに、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診し
てください。

 2009年5月2日8時(日本時間)現在、感染が確認された旨政府当局またはWHOが発表
した国・地域は以下の通りです。メキシコ及び米国を除き、各国・地域とも死亡者
はありません。

(1)WHOが同時点で公表している感染状況は以下の通りです。

   感染が確認された国 13カ国・地域、感染者数 367人
メキシコ        感染者数    156人(うち 9人死亡)
米国            感染者数    141人 (うち 1人死亡)
カナダ          感染者数    34人
スペイン        感染者数    13人
英国            感染者数     8人
ニュージーランド   感染者数     4人
ドイツ          感染者数     4人
イスラエル      感染者数     2人
オーストリア    感染者数     1人
オランダ        感染者数     1人
スイス          感染者数     1人
香港            感染者数     1人
デンマーク      感染者数     1人

(2)現地政府が発表している国

フランス        感染者数     2人(フランス政府発表)
コスタリカ      感染者数     2人(コスタリカ政府発表)

また、5月2日午前8時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含む。25ヶ
国)です。
インド、韓国、シンガポール、オーストラリア、アイルランド、チェコ、ノル
ウェー、ベルギー、フィンランド、ポーランド、ポルトガル、リトアニア、ルーマ
ニア、ロシア、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、コロン
ビア、チリ、パナマ、ブラジル、ベネズエラ、ボリビア、南アフリカ

2.新型インフルエンザとは、動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内で増え
ることができるように変化し、継続的にヒトからヒトの感染がみられるようになっ
たもので、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。

今般、メキシコや米国等で感染が確認された豚インフルエンザ(H1N1亜型)は、
「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定する新型インフル
エンザに位置づけられたところです。

3.豚由来インフルエンザがヒトに感染した場合、発熱、倦怠感、食欲不振、咳な
ど、通常のインフルエンザ症状があらわれます。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐
や下痢などの症状を訴える患者もいます。

4.感染防止策

下記の点に留意し、感染防止に努めてください。

(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐた
め、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触
れない。
(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機
関を受診する。

5.到着時に高熱、咳症状がみられる場合には最寄りの医療機関に相談してくださ
い。(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域
に渡航していた旨をお知らせください。)。

香港政府24時間対応ホットライン 2125−1111(英中国語対応)

(問い合わせ先)

○外務省豚インフルエンザ相談窓口
電話:(代表)03−5501−8000 (内線)4625、4627、46
29
○外務省領事局海外邦人安全課
電話:(代表)03−3580−3311 (内線)5140
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/

(関連ホームページ)

○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/swineflu/
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

*当館へのお問い合わせは http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/email_j.html にお
願いします。万一現在お送りしているメールアドレスに質問等をお送りいただいて
も返信はできませんのでご注意下さい。

 

(09.05.03)

 
     

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