悦子の談話室

祝電気新聞100周年

     
 

電気新聞が100周年を迎えた。

まことにめでたいことである。
記念の国際シンポジウムと感謝の集いが経団連会館で催された。
わたしも、ここ30年ほどは取材されたり原稿を書いたり、ここ数年は書評を5週に一回書いているのでご招待に与った。

電気新聞の前身である電気新報が創刊さたのが明治40年。それから数えて100年。

歴史教育が云々される昨今、歴史はいろいろのことを学び考えることのできる最高の資料・情報であり、やはり必修であるべきだ!

日本は日露戦争(明治37年〜38年)に勝利し、世界列強に加わり、富国強兵殖産興業の国策に基づいて電気事業は目覚しい発展を示し、明治40年当時の電気事業者は116社あったのだ。

(因みに、私の亡父母の生まれた年は明治42年だ)

記念シンポジウムでの作家塩野七生さんの講演は、たいへん興味深いものであった。
題して「省エネルギーよりも活エネルギーを…ローマ文明からの考察…
ローマは、戦いに勝つと敗者を殺すのでなく、土地を与えてローマ市民とし、優秀な者には元老院の席も与えた。シーザーもその一人、敗者・属州の出身である。そしてローマ皇帝になる者も現われたと。
開高健の言葉を引用し、「魚は頭から腐る」と。組織はそのままではトップから滅びていく。他の有能な者を取り入れて長らく栄えたのがローマの知恵、エネルギーであったと。パックス・ロマーナは言えても、パックス・アメリカーナは有り得ないと

感謝の集いで、親しく平岩外四さんにお目にかかり、先の最高の勲章受章のお祝いを申し上げられ、私の書評欄に言及頂いたことは、たいへんにありがたい事であった。

(06.11.20)

 
     

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