悦子の談話室

南さつま市上野・樋川原風力発電所

     
 

東京電力勤務時代の大先輩中山隼夫氏(「株式会社科戸の風(しなとのかぜ)」代表取締役)が、生まれ故郷に建設した風力発電所である。
鹿児島県南さつま市の緑豊かな尾根の続く坊津上野・加世田津貫・久木野と他地区に建った。
ハブ(支柱)の高さ78m、ブレード(羽)の回転直径82m、羽の長さ41mの風車6台。
2010年新春全てを運転開始。
1台の最大発電量1990kW。
6台合計発電量を30,000,000kWh/年とした場合、一般家庭の約8,500軒分の電気消費量相当となる。

地域の方々、関係会社などなどの多大な理解と協力のもと、中山氏の地道で信念ある熱心な努力が実って、ふるさとに
新しい時代の事業を興すことが出来たのであろう。
風力発電の風車が回る景色は、今日の風物詩にもなってきた。

竣工式の祝辞で、80歳は半ばであろう、教職について初任地だったという中山氏の中学時代の恩師が、「地元にこうした素晴らしい先輩のいることを子供達が誇りに思うであろう」と心が熱くなる話しをされた。


左右に小さく写り合わせて6台。
搬入路も切り拓いて整備した。
地権者が600名以上もいることを確認。海外にも。全て同意を得た。
九州電力に売電するため、2万Vの送電線も敷設。


基礎コンクリートの重さ1600トン。
体重70kgのひとが300kgの靴を履いているのと同じ状態。


3枚羽。
風速2.5m/秒で自動運転開始、風速25m/秒で自動停止。


2010年05月15日午前10時竣工式。


地元自治会の役員さんなど多数出席した竣工式でお礼を述べる中山氏。



(2010.05.19)

 
     

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