悦子の談話室

突然の人助け

     
 

昼頃、所用でJR東京駅南口の交差点を渡ろうと、小雨模様の中、傘をさして前に進んだ。
と、すぐ前で男性が身体硬直したか、連れの小柄な女性が支えようとしても自然に倒れ始める。私は、バックと傘で手がふさがれていたが、とっさに頭を支えることが出来た。頭をコンクリートに打ち付けたらたいへんだ。
信号が青になったのか、周りに余り人が居ない。
連れの女性が、車椅子の受付があそこにありますから呼んで下さい、と言ったら、即ある男性が行ってくれた。でも、件の男性はコンクリートの上に倒れたまま、私も連れの彼女も支えて起こすことが出来ない。
と、黒人の大きな男性が助けに近寄ってくれ、軽々と起こしてくれた。ありがとうございますと言うと、どういたしましてと、にっこり笑った。その内にいろいろとひとが寄ってくれて、駅構内の係員も見えて私が背負いますかなどと助けの体制が整ったので私はその場を失礼した。
とっさの出来事に、みんなできることはするといういい雰囲気が自然に生きてきている。
これからこうした自然の助け合いがみんな出来ると、とても気持ちのいい事だった。

(16.07.22)

 
     

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