悦子の談話室

IoT

     
 

私の属しているある審議会総会で、IoTが議題に上った。
IoTというと何のことやら分からぬが、インターネット・オブ・シングスというと分かる気がする。
センサーやICタグなど小型化・低廉化並びに膨大なデータ処理能力の向上などを背景に、携帯電話・スマホ・パソコンなどは元より、例えば衣類など身の回りの製品や道路・橋などの建造物など、あらゆるものがインターネットに接続されている。
接続可能な物や種類の数は飛躍的に増加している。
そして、それらの物の相互送信また送信されてくる大量の情報の円滑な流通が今日の我々の社会生活や経済活動の基盤となってきているのである。
そうした、目には定かに把握出来ないものが世の中をコントロールし始めている。世界は小さくなり、物事効率化一辺倒の社会となる。
私は、人間に優るコンピューターはないと考えているが、どうもこうなって束になってかかってこられると、人間のできる域を超えてしまいやしないか。いや、こういうシステムを作っているのも人間なのだがね。
サイバー対策で悪用は防げようが、ちょっとした人間の判断ミス・勘違い・手作業のずれで大事になりかねない。
スマホで傷害被害通報を警察に送っても、自宅住所が表示され犯行現場に警察は行けなかったという悲劇が起きたばかりだ。
人間力を保つにはどうしたらいいか。

(16.05.26)

 
     

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