悦子の談話室

内憂外患

     
 

菅さんの、あの黄昏れた顔を見るに忍びない。
対談相手国の首脳に目を合わせることをせず、メモにばかり目をとおしている。失礼千万。
あの姿を見たとき、私は大昔の村役場の小遣いさんを思い出した。
姿勢も老いてきた。背をこごめて小股に歩く。

せめて、ポーズでいいから一国の総理らしく立派に格好をつけられないか。
が、一国の総理の本質が何であるか分からなければ、格好もつけようがあるまいな。

内は、閣僚のお粗末に示しがつかず、国会で重要法案の殆どが通る目途が立たない。
外は、中国、ロシアから日本国の領土を突かれ、APECの議長国としての立場は霞み、北朝鮮の韓国砲撃を報道で知ったと空ろな眼で宣う。
呆れて出す言葉もない。

もはや総理としての体を成していない。
野党党首も、一般市民と同じようにただ論うばかりで、何らこれからどうすべきか政治家としての訴えが出来ない。

夢も誇りももてない国民は不幸である。

(10.11.24)

 
     

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