悦子の談話室

日常とバーチャル

     
 

所用で朝の電車に乗った。
ドアの上の表示ニュースで、ミサイル発射のため山形新幹線に遅れがでているとあった。北朝鮮からとは出ていないが多分そうだろうと、気持ちに恐怖と暗雲が漂った。朝ニュースは見ないのだがこれからは見なくてはならないなと思った。
電車内は平然としている。私の身の回りにいる若者たちは全員スマホを片手に忙しそうだ。何を見ているのかと覗いてみたら全員漫画だった。てっきりニュースを国内外追跡しているのかと思ったが、違った。無表情にいい大人が漫画を見ている。頭が空っぽかっ。
言わば非常時。何をするかわからない二人のぎりぎりの駆け引きで、割を食うのは日本であるのに。スマホ族は非常時か日常か、現実かバーチャルか、わかっているのかな。それにしてもどうなるのか予断を許さない。
それにしても、Jアラートとは何という名称か。ソフトクリームに似た名で何となく甘ったるく緊張感に欠ける。
しょっちゅう緊張していてもストレスが溜まってやっていけないが。

(17.09.16)

 
     

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