悦子の談話室

ポピュリズム

     
 

こんなことを書かなければならないなんて、なんとも腹立たしい。
猪瀬都知事のお粗末な件だ。
以前にこの談話室で彼は信用出来ないと私は書いた。それが的中して誠に情け無い。

作家のわりに、一言一言が軽いのだ。信念がみえない。
今回の5000万円を借りた一件、個人的にせよ無担保無利子でとはなんともはや。子供でもそれでは恩返ししなければと思うだろう。おごり高ぶって日常感覚がなくなったのか麻痺したのか。
借りた理由の最初の弁が振るっている。副知事を辞めて、当選しなかったら後の暮らしの安心のため、だと。職につけずに、日々失業苦を余儀なくされている人々を何と考えるか。これで都の福祉対策ができていたのか。
相手の意向が読めぬはずはない。しらを切っているとすれば、余程のくせ者だ。
あるいはそれほど無知で無感覚なのか。作家が? 政治に素人でしたでは、東京都知事として1年何をしていたつもりか。
死んだ妻を引き合いに出すとは何と非情な。

オリンピック誘致を勝ち取ったつもりのようだが、一時イスタンブールを誹謗し、誘致レースを危うくしたことも忘れたのか。
辞職を都議会に提出した今日、自著の新著を店頭に並べている。出版社は売れ行きを狙ってか。

石原前都知事の推薦責任もある。
そして、最多得票で都知事に当選。これには選んだ都民の責任もある。でくの坊であるのが分からなかったのか。

検察は捜査をしっかり進めているであろうが、猪瀬氏本人より周りの悪にどれだけ魔の手を広げられていたか、思ったより多く明らかになりやしまいか。

次の選挙のマンパワー、資金や時間、エネルギーなどなど、何と余計なことか。
今のご時世、この分、震災復興や他の災害復興に費やしたら、被災者も少しは救われるのに。
今度こそ、都知事選挙は、都民一人一人余程真剣に考えてもらわねばならない。
素人の人気投票ではないのだから。
果たしてこの一件、海外諸国はどう捉えているか。

(13.12.19)

 
     

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