悦子の談話室

住宅工場見学

     
 

埼玉県の蓮田セキスイハイムファクトリーパークを見学する機会に恵まれた。
鉄骨系の生産ラインを見学。家の80%を工場でつくりあげる。正にprefabrication(プリファブリケーション)である。広大な工場である。
屋根の下で、風雨など自然の天候ダメージに左右されことなく、だからこそか科学的に管理されて高精度・高品質な住宅を作り上げることが出来ることがよく分かった。
よく、プレハブだから1日で家が建っちゃったとか言ったことを耳にしていたが、そうではなかった。宅地にもっていく前に、工場でしっかりと骨組みや枠そして壁などを形作って一つの部屋(ユニットというのかな)を、科学的に丹念に作成検査して、そして現地に運ぶのである。
家造りの新しい方法をしっかり勉強できた。

この工場では、震度7クラスの揺れや風速50mを体感したり、瞬間風速60mの台風の時の風雨で、普通の瓦屋根が吹き飛ばされる一方、ハイムの太陽光発電パネルを設置した屋根はびくともしない、ハイムの外壁に800℃の炎を放射しその殆ど焦げない耐火性と内側の温度の低さを手で触ってみる、などなどの実験を体験目のあたりにすることができる。
震度7クラスの揺れの体験で、横や前後に大きく揺れて座り込む人もいた。かなり長く続いたと感じた、3分くらいか、問うと50秒だという。あの揺れが1、2分も続いたらやはり耐えられそうにない。
生産ラインでは、こういった検査を経ての家造りがなされているのである。

今の時代、「これまでに経験のない」ゲリラ豪雨、大地震や巨大台風が発生している。
こんな時に、この工場の見学はリアルで、身を守る住宅とは何か、じっくりと考えさせられた。

ちょっとした出がけに、我が屋の近くで道路いっぱいに大きなトラックが駐まっているなと見た。帰って来た時には既にトラックはいなく、プレハブ住宅が建ちはじめたようだった。近くの奥さんが、「家の箱をもって来て組み立てていった」と話していたから。

(13.10.28)

 
     

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