悦子の談話室

節分

     
 

所用からの帰途、駅ビルの中の食品売り場がいつになく賑わっている。長蛇の列ができている店も。
ははーん、恵方巻か。
どうしてみんな商魂にいとも簡単に振り回されるのかな。
あんなものを一人で食べた日には太るに決まっている。3個も5個も買う人も。飽食の時代、そう言えば近頃太目の中高年が目立つな。自分はさて置き!
昔は節分といえば、門あるいは屋根に煮干しの頭をヒイラギの枝に刺して魔除けに飾ったものだね。
そして、大声で豆まきをして、「鬼は外、福は内」 歳の数だけまいた豆を拾って食べると風邪を引かないと…。そんなにいっぱい食べられないよと、聞きもしないのにのたまった人も。
清貧そのものだったな、昔は。よかったな。
今朝、朝食を盆に盛って運ぶ途中、躓いて全部ぶちまけてしまった。厄落としもあり思い立って夕方豆をまいたが、何故か柄にもなくか細い小さな声で、「鬼は外、福を内」と。ふふふっ。ま、いっか。
ところで、「鬼」のモデルって何だったのかな。何からあの形相を発想したのかな。一説に流れ着いた外国人だというものもあるが。そう、初心な大和人は、大柄な赤毛の毛むくじゃらの人など、押しが強そうで怖かっただろうな。トランプ氏みたいな?!  
「鬼は外、福は内」っと。

(17.02.03)

 
     

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