悦子の談話室

人気主人公を殺す

     
 

海外連続テレビドラマでの話しである。
CATVで海外ドラマを大いに楽しんでいるのだが、人気主人公を殺してしまう脚本には突然背筋が氷らせられる。
最初は、「刑事犬レックス」だった。ウィーンが舞台の警察物で、大活躍だった主人公のモーザー警部が殺された。これを見た時はショックで怖くて憤りすら覚えた。ファンの視聴者の気持ちをなんと考えているのかと。そしてシリーズは続く。
次は、このレックスがローマの警察にもらわれていき大活躍するのだが、なんとローマで殺される。かわいそうで怖くてどうしてこんな脚本がいいのか、全く理解に苦しむ。
そして、今度はイギリス物でカリブ海のある島を舞台にしたコミカルな「ミステリー・イン・パラダイス」という連続ドラマ。ロンドンから派遣されて南国でもロンドンスタイルを守る人気の主人公警部が、3シリーズかの突端で殺される。これもショックで最後まで信じられず、実はトリックで生きいるのではと願って見てしまった。何だよお前もかよ、といった気分。

私が余りにも気楽に警察物を見ているのがいけないのか。
でもあくまでもこれらはフィクションであり、娯楽であるのではないか。こうした脚本を採用する制作陣の心つもりを図りかねる。
西洋人と日本人(私)の神経の在り方が違うのか。私だけ違うのか。ナイーブ過ぎるのか。
例えば、日本の「相棒」で右京さんが殺されて平然と次の主人公でシリーズが続いていくのか。

(14.05.21)

 
     

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