悦子の談話室

宇宙飛行士野口聡一さん

     
 

テレビのインタビューで野口さんを観た。

風貌はとっちゃん坊やのようで、頼めばどんなことでもやってくれる、親しみのある頼れる弟といったところ。

彼の話しを聞いて、凄い人なのだなと、ますます感心した。

川崎市でしたっけ(ごめんなさい、横浜市でした!)、女性船長らと一緒に故郷に凱旋パレードした時12万人でしたっけ、大勢の人びとが駆けつけたというのも頷けた。

飛び立つ前に、遺書を書いて行ったのだそうだ。

そう、前の、帰還直前に爆発したコロンビア号と同じ問題を抱えての飛行だったのだ。

正に決死の覚悟のミッションなのだ。

それをしっかりと克服する!

凄い。

映画「アポロ13号」の世界だったという。

あの、側面に食い込んでしまった小さな破片をこともなげに抜き取った前の晩は。

抜けなかった時を想定して、機内にある道具をさまざま工夫して、切り取ることを検討した。正に必死だったろう。

安楽死の薬は、彼らのクルーには与えられていなかったという。

そんな薬を飲む間にも、最後の最後まで帰還の可能性を考え努力することが義務であるはずと。

こうした話しをしているときは、とっちゃん坊やの表情はない。

宇宙飛行士の顔だ。

それが、次ぎの夢を語るときには、またあのとてつもなく明るい、いろいろのことに興味津々の顔になった。

こういう人がいてくれることを知って、悪いニュースが続く中、何だかこちらの気持ちまで明るくなってきた。

野口聡一さん、ありがとう。

(05.10.05)

 
     

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