おしゃべり・トーク

神谷紀雄陶展

         
   

催しいろいろ

銀座和光ホールにて。
神谷紀雄氏は穏やかで暖かい方。駄洒落がお好きである。千葉の自慢の人物だ。
千葉市に住まいする神谷さんは、交遊の深い有田柿右衛門釜までみんなでお連れいただき十四代直々の案内を手配して下さったり、立派な長屋門を移築してあるお宅工房で花見を開いて下さったり、十四代、十五代柿右衛門さんが千葉に来れば囲む会を千葉で催して下さったりで、皆が慕って自ずと集まってくる。
今回の陶展も、会場に入るや暖かでほのぼのとする落ち着いた雰囲気の気品を感じ取った。神谷さんが出迎えて下さる。作品にはどれも鉄絵銅彩とある。問うと優しく説明して下さる。ご子息が跡を継いでくれそうだと笑みで紹介して下さる。お弟子さんたちも多く見えていた。
彼の作品は穏やかでいい。淡い色使い、かたちの美しさ、自然への愛情が溢れている。蔦、葡萄、石榴、小鳥たちなどなど。庭にたくさんあるからど。今回は徳利をゲットした。展示中は無理だが早くあれで穏やかに飲みたいな。
何点か彼の作品を持っている。抹茶碗、片口(これはワイン1本分は入る大きいものでデカンタとして使っている)、ぐい飲みなど、普段使っている。柿右衛門さんもかつて言ったな、いいんですよ飾ったりしないで普段どんどん使って下さい、割れたらまた買って、と?! これで美術陶芸にぐーんと親しみがわいたのだった。
帰り際入り口の祝い花をみたら、中田英寿と名があった。中田さんは世界で活躍したのに日本をあまりにも知らなかったと、日本文化を大いに勉強中のようだ。

(16.07.05)

   
         
 

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