おしゃべり・トーク

卒業証書授与式

         
   

昨日、稲丘小学校の卒業式があった。
正確には「第65回 卒業証書授与式」とあった。地域の稲丘自治会会長代理で来賓として出席した。
卒業生109名、みんなよい子で、晴れの門出の祝福と激励をこころを送った。
近頃の教育も変わったのだ、卒業式も大いに変わった。
「仰げば尊し」はなかった。知らない歌が幾つか歌われた。
以上総代の送辞も答辞もない。あちこちから大きな声で一人一人言葉を繋ぐ演出だった。
卒業生名簿はクラス毎に、あいうえお順。
ステージに上がる校長、教頭先生は、校旗とともに掲げられている国旗に一礼する。
予行演習をしっかりしたと見えて、恙なく終了した。
インフルエンザの子もいるということで、2、3人が座り込み堪えたり退席したりした。
何人か泣いている子もいて、とてもいい卒業式だった。
校長先生の式辞が大変良かった。優しく話しかけるように、孔子の話を引用し、漢字1文字で一番大事な字は何だと思うかと問うた。そして、「恕」という字を掲げ、その意味を説いた。
私は立場上いろいろの席でスピーチをすることが多い。小学校の卒業式でどんなことを話そうか考えた。と、まさしく校長先生の話と同じことを考えていた。現場の教師は頭で考えるだけでなく、日夜そうしたことを念頭に置いて教育に当たっているのだなと、つくづく感心した次第。
「恕」とは、相手を思いやる心の事。相手を思いやるとは、相手はどう思っているのか想像力を働かして相手の立場にたって思うこと。

(16.03.17)

 

   
         
 

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