オーストリアの旅

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4日目

グラーツ

グラーツはオーストリア南部にあたる。
14世紀にはハプスブルグ家の都となり、音楽や大学創立(1584年) など文化の花が開いた。
指揮者カール・ベームもこの地の出身。
シューベルトも一時期滞在し、「未完成交響曲」の楽譜は彼の死後40年してこの地の友人宅から発見された。
オーストリア第2位の都市である。
中をムーア川が流れる。

 


皇帝フェルディナンド2世の霊廟マウソレウム

王宮(址)
現在の建物は建て替えられて、州知事官邸。




この樹木の裏側に螺旋階段が残っている。


1499年に作られた石の螺旋階段だけが現存している。
踊り場で左右に別れ、また踊り場で左右に分かれるという面白い設計。

ドーム
1438年〜62年に建立。
後期ゴシック様式でここも荘厳である。
1480年にグラーツを襲った3大災難、イナゴの大群襲来・ペスト流行・トルコ軍の侵攻の様子が外壁に描かれている。


街には細道が幾つもある。


1569年創業の宮廷御用達老舗バン屋。
ホーフベッケライ・エーディガーータックス。
家族経営で現在まで存続。
普通の価格。


昔の世界遺産の建物に現在も居住。

 


ヘレン大通り。
路面電車が主。頻繁に通っている。

州庁舎の中庭にある古井戸。
州庁舎は1557年〜1565年に建てられた。


壁一面に施されたフレスコ画で有名なゲマールテス・ハウス

ハウプト広場に立つヨハン大公像
ヨハン大公(1782〜1859)は、皇帝レオポルド2世の子。平民の娘アンナと結婚し皇位継承権を放棄、グラーツの産業・文化の育成に務め、「シュタイヤーのプリンス」として庶民に敬愛された。

広場を囲んで17世紀〜18世紀の建物が並ぶ。


市庁舎

シュルスベルグ
丘の上に築かれた山城は難攻不落をほこっていたが、ナポレオン戦争で負けて取り払われた。
残っているのは時計台と鐘楼だけで、公園となった。


突き当たりのエレベーターで上の時計台へ。


13世紀に建てられた時計台。
長い針が時間を示す。当時はそれで事足りていた。が、のちに短針の分が付けられた。

丘から見下ろすクンストハウス
未来的ミュージアム。古い街に新しいというか未来的建物が取り入れられていく。



 

ウイーンへ

バスでおよそ3時間のドライブです。
自動車道の両側の壁が木製で穏やかな雰囲気。

 

ウイーンに到着

先ずは、郊外にあるシェーンブルン宮殿
ウイーンは夏は暑い。クーラーはない。そこで、ちょっと離れた空気のよい田舎に貴族たちは避暑の館をもっていた。
ここはハプスブルグ家の夏の離宮である。

ウイーンは私は確か3度目かな。
当然シェーンブルン宮殿も覚えていますよ。

17世紀、フランスのベルサイユ宮殿を凌ぐ宮殿づくりを目指し、マリア・テレジアの命で今日見る形に整った。
末娘マリーアントワネットは15歳でフランスに嫁ぐまでここで育ち、6歳のモーツアルトが女帝の前で演奏したときマリーアントワネットに求婚したという逸話がある。

ナポレオンがウイーンを占領したときはここを宿舎とした。
失脚後、ウイーン会議の場となった。

1918年、最後の皇帝カール1世はここで退位にサインをし、翌日から宮殿はオーストリア共和国のものとなった。
皇帝一族は国外追放、オーストリアに入国もゆるされていなかったが、近年裁判で入国が許可されたはず。

この宮殿には、現在アパートとして長年入居している市民家族もいるから驚き。


正面


中庭の入り口。


グロリエッテ
庭の向こうの丘に立つ。近くに見えるが、歩くと20分はかかる。
1775年に軍事的建物として建つ。
カフェがある。


表側にもどりました。


入り口の門を振り返る。



リンク
に入ってきました。


オペラ座

リンクの外側に出ました。


セセッシオン
黄金のキャベツが目印。

ベルヴェデーレ宮殿
トルコ軍からウイーンを救った英雄プリンツ・オンゲン公(1663年〜1736年)の夏の離宮。
一説には、このトルコ軍からコーヒーを飲む習慣がオーストリアに伝わったとか。
ウインナ・メランジェ(コーヒーの一種、一番飲みやすい)の美味しいこと!
上宮からの中庭やウイーン市街の眺め はベルヴェデーレ(美しい眺め)!


入り口


上宮
19世紀〜20世紀のオーストリア絵画美術館になっていて、クリムトやシーレの絵画が展示されている。


上宮から中庭、下宮、そしてウイーンの街が見下ろせる。
下宮には公の豪華な居室や大理石のギャラリーがある。


王冠を模った植木。


上宮。中庭に向かって。


市立公園にあるヨハン・シュトラウス像。


ウイーン泊。

 

 

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