ブルガリア・ルーマニアの旅

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3日目 5月26日  曇り時々雨 21℃

午前中はリラの僧院へ

途中 ガソリンスタンドでトイレ休憩。
高速道のガソリンスタンドの屋根に、燕の巣を発見。幾つもある。我が家の周りではついぞ見かけなくなってしまった。


一般道に入り、今度はコウノトリの巣が多くかかっている村で写真休憩。コチェリノヴォ村という。30個も巣が掛かっていて、一躍名所に。


このレストランには2つ。


親鳥かなこちらを見ている?!
小学校の屋根その他多く観られる。


道端の花。マツバギクかな。


これは?


さて、リラ山脈中腹にある僧院に向かって緑深い山の中を走り続
けます。




さぁ、リラの僧院です。
これが観たくて来たようなものですから、気合が入ります。

リラの僧院(修道院)
リラの山中1150mにひっそりと佇む。
ブルガリア正教のシンボル的存在。
創始者は10世紀のイオアン・リルスキー(876〜946年)。リラ川に沿った山並み険しい未開の地に、隠遁者として野獣と共に暮らし始めた。
その後、諸王が信心をよせるようになる。最盛期には3600人もの修道僧が寝食を共にしていた。
見事な4階建ての城壁のような修道院の中庭に、聖母誕生教会とフレリョの塔がある。

ドゥプ二ツァの門から入る。
小学生の見学授業か、子供が多い。




聖母誕生教会

中庭中央にある。古くから放火や盗難にあい、1883年の大火で焼け落ち、その後再建。5つのドームと半ドーム2つを戴き、拝廊の外壁、天井も色鮮やかなフレスコ画でびっしりと埋め尽くされている。
全てキリスト正教の物語。昔は文字を読めない民がほとんどだったため、こうしてすべて絵画やイコンで教えを知らしめていた。キリスト教を熟知していないわれわれには、それでも理解できない。

内部の撮影は禁止。内部ももちろん色鮮やかなイコンや宗教壁画、聖遺物、イコノスタシス(聖障壁)を飾る胡桃の木材に純金箔を施したタチアオイ、向日葵、葡萄、木の実、動物人間などの高浅浮彫りの装飾は見事である。


現在のこの教会は1883年の大火で焼失した後建てられた。東ローマ帝国支援はうけることなく、ブルガリア帝国の行程や貴族の寄進により再建された。ポスト・ビザンティン建築といか、純粋なブルガリア建築である。
外壁のアーチの縞模様はイスラム様式を思わせるし、大きなドームを天井に頂くのはビザンティン様式も伺える。

修道院
教会を囲むように、4階建て。外から見ると城壁のようだ。

 


東ウイングにある教会歴史博物館に向かう途中に咲くライラックの花。リラの花とも言う。リラにいるのだから、リラがいいね。

歴史博物館には、14世紀に建てられた当時の教会の精巧なオークの木彫りの施された扉、旧教会で使われていた主教席、14世紀の聖イオアン・リルスキー像、15〜19世紀のトルコ皇帝の勅令書、16世紀に書かれた「新約聖書」、イコン、当修道士ラファロが12年かけて1802年に完成した西洋ツゲで創作した36場面と600体の人物像が刻み込まれている高さ50cmの十字架、などなど、貴重な品々が納められている。
写真撮影は禁止だった。

教会の外壁を埋め尽くす見事な壁画
これは撮影可能だが多すぎてどれをと決めかねてしまう。


教会正門の脇にある「生神女賛美」


拝廊にある「神使ミハイルと金持ち

拝廊の天井、側面は色鮮やかなキリスト正教の壁画で埋め尽くされている。

 

 

大火の際に焼け残ったフレリョの塔(右端)
大きすぎて写真に納まらない。1階は土産売り場となっている。
1335年、東ローマ帝国の影響を受けたビザンティン様式だ。石造り。高さ24mの石造り螺旋階段の5階建て。地下には乾くことのない井戸、最上階には礼拝室がある。


修道士たちの居室。

 

教会祭壇側

 

 

午後、来た時と同じ道を戻り、ソフィア郊外、ヴィトシャ山(2290m)麓のへ。

ボヤナ教会

10世紀に創建。その後増築が続き3つの部分で成り立っている。
内部は撮影禁止。1259年に描かれた「最後の晩餐」など、内部全面に渡って240人の人物像でキリスト教の教え89場面のフレスコ画が!
教会のパトロンだった貴族カロヤンと妻ディスシスラヴァブルガリア皇帝コンスタンティン1世と皇妃イリーナの画もある。
近代、修復がなされて保存に努めている。


既に並んでいたスペイン人の団体が、我々が予約時間だから先に入ると、不平を言ったとか言わないとか。


この石づくりの部分が最古のものか。


前庭が日本にもある懐かしい花々が植えられている。ジャーマンアイリスなどなど。

 

ソフィア国立歴史博物館

旧共産党書記長の公邸後に作られた。
先史時代から今日民族独立運動に至るまでの歴史を紹介。およそ70万点に及ぶ資料資財を保有。

正面遠景。

内部は、トラキア人の遺物があり、かつて東京の大丸ミュージアムで観て、その文化に憧れ一度ブルガリアに行かねばと思ったのだった。

どうしても、光り物に目が行ってしまう。


装飾品


これは青銅製か。兜や脛当て、銛や槍など武具か。


これが確かボヤナ教会のパトロンだった貴族カロヤン夫妻ボヤナ教会にあるものの複製か

外へでました。


正面玄関。

門入ってすぐに、トラキア遺跡の実物だったかな。

 

本日の見学は以上、終了。
お疲れ様。

 

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