第54回会合のもよう

千葉ウィメンズ・フォーラム

こころをスローにすること実行委員会

日時 : 2015年06月29日
     12:00〜14:00

会場 : Wakiya 一笑美茶楼

梅雨の合間の晴れの日、愉しい会合がもてました。
写真を見て思ったのですが、それなりに歳を重ねているらしき方、全く変わらない方、益々お美しくなる方、などなど、兎に角何よりです、みなさん。
長年母上を介護して立派に見送った方、親しくしていた歳若い身内を亡くされた方、の慰労お悔やみの会ともなりました。(合掌)

会場は中華の美味しいお店。オーナーシェフは叙勲もされています。
赤坂の一等地にあり、地下鉄赤坂の6番出口を出て、オフィスKの看板が架かるビルを眺めながら、徒歩5分弱といったところ。

韓国に出かける予定でいた人は、マーズを連れて帰るのはいけないと、早々と中止したそうでした。
そうですよ、何かにつけ用心したに越したことはありません。

一族で出身地の東北に出かけた方。皆で松島や相馬を見てまわったが、その変わり果てた姿に絶句してしまったらしい。幼い頃の海岸で遊んだ風景の思い出が残っているだけ。
復興の槌音や人影がまだまだまばらなことに、哀しい憤りを訴えていた。
それに引き替え、東京オリンピック用建設の狂乱さに、みんなから怒りの声が発せられた。
「おもてなし」なんて言葉、大嫌い。ちっとも相手への真の心配りが感じられない。押しつけでなく相手を思いやる心が大切なのに。商魂に振り回されている、と憤る人も。

孫が生まれて、そのまま娘家族が3歳の子も一緒に暫く住んでいるので、奥方は5kgも体重減。所帯の平均年齢が一挙に低くなったと。ご自分はそれを避けてではないが、田舎で畑仕事を専らとしている。ただいま枇杷のジャム作りの最中で、手が渋で真っ黒になってしまったと、自然との共存、健康そのものの暮らしを披露してくれる人。そう房州枇杷は高価なのです。
その枇杷ジャムを一瓶頂戴した。翌朝食にさっそく頂いたが美味しいのなんのって。他のガラス瓶も捨てないで集めておいて欲しいとのリクエストあり。また頂こっと。

町内会の仕事にとっぷりと浸かってしまった人。敬老会のニューフェースとして活躍中ねと、皆にからかわれること頻りだ。

写真上左の赤いブラウスを見て、「わたしののこんの赤だわ!!」と言ったひと。赤が好きで気に入った納得する赤い服が見つかるまで何枚か買ったが気にいらない。そう、この赤だ! と言う。
と言うのも、ご親戚の柳原白蓮さんの姪御さんが昔とても素敵な赤を着ていたので、聞くと、これはわたしののこんの赤です、と言われたという。それ以来、彼女も赤を探し求めてきたというのだ。
因みに、「のこんの」とは古い言葉で「残りの」が変化したもの。のこんの雪、とか、のこんの月とか用いる。消えないでまだ残っているさま。多分、わたしの最後の赤、とかの意だろう。
大和言葉はほんわかといい香りがするな。 

夜のテレビドラマを奥方と二人並んで見るのが恒例となって久しいという人。

98歳の母上を何とか送り出して、見事に頑張ったひとも。その一部始終は語りきれないはずだが、少しは話してくださった。大変だったこと! 筆舌に尽くし難い。
彼女の立派なところは、一人でのその介護の数年中も、精神的にも崩れず、身だしなみを整えお洒落をして、ユーモアのこころさえ持っていられたことだ。
ただ、現在の医療介護体制の不備に幾度も直面し、何所へ訴えたらいいのか憤懣やるかたない思いを強くもったということで、こうした声は声なき声としておくのでなく強く社会に訴え、社会も取り組まなければならないことであるとした。
私は10数年前になるが、仕事を持ちながら、92歳の要介護4の母を介護し見送った経験があり、この体験を一人のものにしておけない、同じ苦労をしている人が大勢いるはずと、『これから始まるのは、 LOVE STORY』として出版した。彼女もしっかりとこの本を読んでくれていて参考にしてくれていた。
私自身自分をそう思ったのだが、彼女が一回りも二回りも大きくなったような気がした。いろいろと人に心配りをする、同情をする、何かを許す、等、元々そうでいらしたからだろうが、何と言うか、こころ持ちが大きく余裕すら感じられる、ように見受けた。

特別親しくしていた年下の従姉妹さんを亡くしたひとは、「初めての感覚だが、こころの中が真っ白になってしまって、何も手がつかない」と電話で話してくれたので心配していた。が、元気に出席して来られた。流石、さすが。彼女はたたき上げである大企業の初の女性取締役を努めたひとだ。心持ちの鍛え上げ方が違う。強い。
この従姉妹さんには我々メンバーも大変に面倒をみてもらったことがある。こころからご冥福を祈る。
自分より若い人が亡くなるのはなんとも辛いものがあろう。「これからは一日一日を大切に無事に過ごすこと」を心掛けていると話してくれた。
それより他ないですよ。それが出来れば最高です。それぞスローの心意気です!!

 

二次会は、近くでコーヒーを飲んだ。
ここで気が付けば2時間弱、お喋りに花が咲いた。
と言うよりは、先の話の続きで、現在の日本の在り方に皆厳しい意見を持っていて、喧々諤々、医療体制の問題、オリンピックの問題、沖縄の問題、北朝鮮の問題、今時の若者の問題、で60年安保の話にまで及んで、まだまだ話たりなかった、かな。

次回をどうぞお楽しみに。


………


帰宅して、頂いた花束を飾った。ぱっと華やかになった。
ある一人が、こっそりと下さった。私の誕生日を覚えていて下さったのだ。感謝感激。
有り難うございます。

(15.06.30)

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