エネルギー・フォーラム社刊「イーピーレポート」視点欄に連載している最近のエッセイ

ホームページ開設”(2003年10月10日)

 ご時勢で、私設のホームページを開いた。

 自分で作業をしてみてはじめて分かった、この世界の何と奥が深くそして広いことかが。仰天した。技術的なことは言うに及ばす、情報的なことの物凄いこと。社会にこうしたもう一つの世界があったのかという感想が実感である。

 これはバーチャルな世界ではなく、もはや実存する世界なのである。

 この世界をアマチュアや普通の市民が構築していくことが出来るというのがまた凄い。インターネットのそもそもの発想はそこにあったわけであるが、ビル・ゲイツ氏が世界を制覇したと危惧する気持ちも分かる。

 私が開設したのは自力ではない。甥が、あるゲーム系のホームページを開いたところ、翻訳の信憑性や迅速性から日本の発売元を抜いて接続件数 30 万件のトップにあったことを知った。彼の強力な指導を仰ぐことが出来ているのである。彼は普通の若手サラリーマンで、会社で酷使されているから、帰宅深夜にネット世界に向かっている。それをビジネス化しないでやっていけるところがこの世界らしいのだ。

 わたしは、ちょっと別の角度からホームページの運用ができればと考えている。今はグローバルな時代といわれているが、大切な基調としてローカルが見直されている。地方の活性化である。これらをホームページで結びつけることが出来ないか。

 地元に足をしっかりと据えて、地元から全国へ、世界への情報発信、逆に情報収集、そして情報交流である。根無し草のグローバル化は自分を見失うことになるし、殻に閉じこもりきりの地域活性化では井の中の蛙に等しい。

 言ってみればネット上に自由なスタジオを設け、自由で有能な発信者を研究員としたシンク・タンクであろうか。まだ開設したばかりで体制も整っていないが、読者のみなさま、一緒に新しい世界を覗き、作っていきませんか。多くの方のご参加を楽しみにお待ちします。

ニュー・チバ・プロジェクト http://www.newchibaproject.com/

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