おしゃべり・トーク

退職日記

         
   

2004年04月21日

 もう初夏の陽気になっている。

 至福の時が、もう一つあることに気づいた

 日差しを避けて夕刻庭いじりをする。ヘッセの真似をして、かなり哲学的にする? 柿の木の若芽、若葉が生い茂ってきたので、脚立に乗り植木鋏で伐採し、それを束ねる。重労働だ。そして、ここからが本題。シャワーを浴びてさっぱりしたところで、冷えたビールをいただく! つまみに、いまが旬のアサリの酒蒸を添えて。これ、最高である。

 そして、読みかけのミステリーに目を通しながら、ふと開け放った窓に目を移したら、木陰げから、沈みかけた大きな真っ赤な太陽がこちらを向いて微笑んでいた。なんと贅沢で幸せな気分か。

 まだ激務に酔っていた頃、友人のジャーナリストと、彼女はとうに退職したが、高層ビルのラウンジで、「黄昏時、まだみんな職場で奮闘しているとき、こうしてワインを飲むのが何よりも好き、贅沢で。」とほくそえんでいたものだ。でも、まだあの時はあくまでも束の間の息抜きだった。

 いまはとにかくゆとりがある。自分に優しくなれる。最高だ。

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