能鑑賞

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スローライフ日誌

2016年09月12日

久々の能鑑賞で、心落ち着く思いがした。
いつもの金春月例会、国立能楽堂で。能三曲ある。
実は前日まで北海道旅行をしていて帰宅が午前様。午後いっぱいかかるので、珍しく二曲で辞した。それでも中に狂言が入るので、会場を出たのは4時だった。
旅の疲れも吹き飛んだようだった。

「俊寛」 
平家打倒を企てて発覚し、丹波少将成経、平判官入道康頼、俊寛僧都の三人は九州鬼界が島に流される。鬼界が島で昔の華やかな暮らしを思い出しながら過ごしていると、中宮懐妊の恩赦があり、鬼界が島にも赦免の使いがくる。
が、どう読んでも俊寛の名前だけない。俊寛は筆の間違いであろうとかして幾度も読み返すが、ない。
必ず赦免があり迎えにくると宥めて、二人を乗せた船は遠ざかっていく。渚に佇む俊寛の絶望感がしみじみと心打つ一曲である。

「萩大名」
能の息抜きの狂言。
田舎大名が茶屋の名園に入れてもらい、萩を題に一歌詠むことになるのだが、おかしなことにこの大名はさっぱりだめ。そこで太郎冠者が打ち合わせた合図をこっそり送るが、これでもだめ。このおかしなやり取りが演じられる。可笑しくつい笑う。

「楊貴妃」
ご存じ楊貴妃の話。玄宗皇帝は亡き楊貴妃が忘れられないで、方士(道教の占い師)に楊貴妃の霊魂を捜させる。常世の国蓬莱宮にたどり着いた方士は、仙宮に住む貴妃に会い、楊貴妃であるという形見に玉の簪をもらい、皇帝と交わした「比翼の鳥 連理の枝」を舞って見せられる。序の舞である。
方士は都に帰り、楊貴妃はひとり寂しく皇帝を偲びつつ仙宮にとどまる。

能鑑賞は本当に心鎮まっていいものだ。

 

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