おしゃべり・トーク

愛新覚羅溥傑仮寓

         
   

千葉自慢

ここには、中国清朝ラストエンペラー溥儀の実弟溥傑氏が日本の宮家の浩さまとご成婚、昭和12年の半年ほど住まわれた。
溥傑氏は確か大日本帝国陸軍の習志野駐屯地に配属されていた?

溥傑 1907年(明40)〜1994年(平6)
 浩 1914年(大3)〜1987年(昭62)

家屋は現在も建設当時のまま。従って築約90年の木造建て。
千葉市稲毛国道14号沿いの浅間神社大鳥居の脇の道を入ったところの、あたかも浅間様の一角といった感じ。


入り口


お出かけのお二人の写真。


玄関


中国風と和風の趣きが感じられる庭。


藤棚。


奥の離れ。

床の間のご成婚の写真を覗く。

庭の裏側


防空壕跡。


当時の皇后さまから浩さまに贈られた白雲木の孫の木。


このような花が5月上旬に満開だそう。

母屋に入る。

溥傑氏自筆

過ぎし世を顧みて千葉に来る
 余齢を駆し旧居を訪ぬれば
  哀れ往時の夢破れ
   ただ立秋の時ぞ偲ばる

かの妻の微笑や何処
 庭にたたずみ胸の騒ぎを覚ゆ
  夫婦の契り昨日の如く
   愛しき憶い出 老いの身に耐え難し

      午初夏 千葉稲毛海岸旧居にて
      即興作詞二首 溥傑


見事な欄間


ご成婚の写真。


隣の浅間様の松林での写真。

時に時代に翻弄されたお二人の、それでも仲睦まじいお姿に、暫ししんみりともしこころ安らいだ。
確か京マチ子が浩さまを演じた映画を観た記憶が甦ってくる。

(11.05.22)

 

   
         
 

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