エジプトの旅 2日目「ギザ(カイロ郊外)」

エジプト悠久の旅

3大ピラミッドとスフィンクス見学

 33゜Cの、木陰も雲もない真っ青な空の下。わたしは日傘持参で大正解。以降9日間このような晴天。南のアスワン、アブシンベルに行ったらもっと暑い。40゜C以上のはずだ。

 ピラミッド群が街中の直ぐ端にあるのには驚き。車で10分の近さですもの。いつも見る写真は、遠く砂漠の只中のようだったから。

  (ピラミッドのある丘から見た直ぐ近くのギザの街)

クフ王の大ピラミッド

  (真正面正穴の下にある盗掘穴から入る。)

  (大きくて写真に納まらない。) 

 

   紀元前2600年頃、今から4600年前の古王国第4王朝のファラオ、クフ王のピラミッド。この中に入る。カメラは持ち込めない。

 狭くて低い、盗掘で開けられた穴を進む懐中電灯が役立った。ところどころ明かりが消えている。若い人たちは早足だが、こちらはそうはいかない。おっかなびっくり、及び腰だ。中腰で歩くものだから、後でうさぎ跳びをやったときのような足の痛さに襲われた。

 何がなんだか分からず、殺風景な急な坂を上り下りした気分。4600年前の、宇宙を飛ぶ人工衛星から見える建造物の中に入った、ただそれだけで大満足。

 この辺りには、多くの崩れ果てたビラミッドやピラミッド・コンプレックス跡があるのには驚き。3大ピラミッドだけではないのだ。正に「死の都」だったのだ。

 

クフ王の太陽の船博物館

 クフ王のピラミッドコンプレックスの船付き場跡から発見された(1954年)世界最古の大型木造船の展示館。太陽の船とは、亡くなったファラオが天空を往来するときに使うとされ、実物大で解体された状態で発見。これを組み立てて展示してある。木材はレバノン杉。櫂は無花果の木だった、かな?

  1987年に早稲田大学の吉村教授らが第2の太陽の船を発見している。

カフラー王のピラミッド

 とんがり帽子を被ったような、クフ王の跡継ぎのカフラー王のピラミッド石灰石の化粧石が剥ぎ取られたからだ。上の部分だけ残った。

スフィンクス

  スフィンクスの鼻はナポレオン軍の銃撃の練習にされたといわれひしゃげていて、顎鬚はもぎ取られて大英博物館にある。

 以降、オベリスクなど貴重なエジプトの遺跡の一部が、フランス、英国、ドイツ、米国、オランダなどに"かっぱらわれた"と、日本語の流暢なエジプト人ガイド氏が冗談交じりに真剣に嘆く。

   (スフィンクスの後ろ足元でTVドラマの撮影か)

 カフラー王のピラミッドを守るように、スフィンクスはその前に鎮座している。

世界の七不思議の一つ。

スフィンクス建造目的には諸説あり。スフィクスは数多くあるが、このスフィンクスが最古で最大といわれる。首まで埋もれていたものを掘り出した

ピラミッド・コンプレックス

 ピラミッドの周りに、スフィンクスを含めていろいろの建造物が残されているカフラー王のピラミッドの横に王妃のピラミッド、ナイル川に向かって葬祭殿河岸神殿に繋がる参道、横にスフィンクス、その前にスフィンクス神殿。これらをピラミッド・コンプレックス(ピラミッド複合体)という。

  (参道に繋がる河岸神殿)

メンカウラー王のピラミッド

カフラー王を継いだメンカウラー王のピラミッド。一番小さい。

だんだん財政が苦しくなってきたのか

ピラミッド・コンプレックスの形体もかなりしっかり残っている。が、離れたところから見ただけ。

ラクダに試乗

 乗って、ラクダが立つ時と座る時の急角度がとても怖い。3大ピラミッドが背景に全部入るところが、撮影ポイント。たくさんのラクダと観光客でごった返している。


フク王のピラミッドを背景に撮る。


カフラー王のビラミッドを背景に。

レストランで昼食

  (観光客を民族舞踊で出迎え)


大きな窯

 エジプトの食事はカバーブが主。つまり、ビーフや羊を炭火焼きにする。鳥はチキンやが主。アラブ諸国はポークは食べない。ひき肉にスパイスを効かして棒状にして焼くコフタもメインで必ず出る。シーフードはイカや白身の魚をフライにしたもの。

 付け合せに、ライスのバター炒めも必ずある。

 前菜の野菜のサラダは豊富。これが曲者で、生野菜は私は一切とらなかった。

 トマトの両ヘタを切って横半分にし、チーズをたっぷりのせてグリルしたものはどこでもあった。これは生野菜でも火を通した物とみなして食べた。美味しい。

 アルコールもエジプト人は飲まないが、外国観光客には出してくれる。ビールはSTELLASAKARA。いずれもさっぱり系。ステラのほうが少しコクがあるかな。ワインは普通。フジプトのワインはまずいと聞いていたが、そうでもない。なにしろ、4500年前の壁画にワインやビール造りの絵があるのだから、その年季はたしかなもの。

 コーヒーは、ネスカフェ(インスタント)トルココーヒー。インスタントコーヒーは、ヘルシンキからサンクトペテルブルグへの列車でもそうでがっかりしたものだが、エジプトでもこれが当たり前。トルココーヒーは直ぐに飲まないで放っておくと漉し餡状態になってしまうので、早くに飲み干すことをお奨め。でないと、コーヒー占いどころでなくなる。

 紅茶はティーバッグか、茶葉をカップに直接入れてそれにお湯を注ぐいわゆるチャイ、の2種類。

 インスタントコーヒーもティーバッグも飲んでみれば不思議と美味しい。味覚も、郷に居れば郷に従いか。

パピルスの店

  (パピルスを手に)

パピルスは茎が三角。それを必要な長さに切り、薄く裂いて縦横交互に並べ、圧縮すると、紙状になる。のりなどは一切使わない。いわば日本の経木、に近いかな。

美女ナンバーワンと言われるネフェルティティの美人画を買う。当然肖りたくて。

ホテルでシエスタ

昨日のフライトと今日の初めての冒険で、ガイドさんの計らいで早めにホテルに戻り、休養。夕食まで3時間のシエスタ。

休める時にはしっかり休んでおこう。この灼熱のもとをこれから旅する体力を蓄えおくために。

     (とにかく花がきれい!)

  (夕食前、プールサイドで一休み)

 

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