今日はマラケシュまで行きます。アトラス山脈最後の山越えをして、およそ4、5時間のバスの旅。

昨夜宿泊した我が部屋。外観は3階建てのカスバ風で、屋上に塔のような部屋が両脇にある。その一つに泊まったわけだ。中はこれが1室になっていて広々としている。

反対の部屋。

1階中庭への出口。エキゾチックだ。
ワルザザードをたつ。
まだ延々と砂漠だ。

約1時間で要塞都市アイト・ベン・ハッドゥに着く。
中世、キャラバンがラクダを連れて旅していた頃、サハラ砂漠とアトラス山脈の中間に位置するこの町は、当時は1000人以上が暮らしていたとみられるが、現在は5家族が居るのみ。
カスバが寄せ集まって一つの要塞集落を作る、それをクサールと呼ぶ。クサールで世界遺産に指定されているのはここだけ。
全景が撮れるのはこの地点。絶景です。



あたりは荒涼としています。
アウト・ベン・ハッドゥに渡る橋。
ダデス川がカスバ街道に沿って流れている。つまり川に沿って道は開かれていくのだね。

天辺に建つのは穀倉庫兼見張り倉。
多分この橋は昔なかったかも知れない。渡し船しか。

クサールへ到着。

かなり壊れている。細い段々道を上るのも一苦労。
そろそろ旅も終盤、疲れが溜まってきている。この登り道をパスするひとが何人か出始めた。

屋上からの眺め。穀倉庫は大きくて撮れない。
カスバの一室。
台所。主にパンを焼き、湯を沸かす。

釜

機織り部屋。女のひとは外出は余りせず、家の中で名産のベルベル絨毯を織り、製品を男のひとが外で売るというのがベルベル族の風習。
川で洗濯をしている。


川辺に咲く葵。

トイレ休憩地だったかな?運転手さん一人なので、どんどん休憩して下さいよ。1時間半位で休憩をとる。
ティシュカ峠はこれかな。あるいはこれから?
いずれにしても山越えの最中だ。
昼食のレストランで。

遙か来た道を見下ろす。かなりの山越えです。2000m級かな。

見事なガラス窓。
アッサイス・ウーゼカ
名産アルガンオイルの製造販売所。女性の雇用と品質向上のための施設。
アルガンオイルとは、 今、美容効果や健康食品として世界的に注目を浴びる、世界でここにしか自生しない植物の木の実の芯からとるオイル。美容用と食用とある。

芯を実から取り出し、食用は煎って、美容用はそのまま石臼で碾いてオイルを抽出。滓は石けんにする。
道中の風景。


あの山を越えてきました。
マラケシュに入りました。



今夜の宿。
明晩と二泊だ。

部屋からみた街並。しかしよく見たら大きなホテルだった。

皆さんマラケシュの夜景を見に行きましたが、私は「我が家の家訓に夜遊びはするな」とあるのですと言って、断った。みんな「うそっー」と笑う。こうしてわたしは自主的に休憩しながら体調を整える。壊してからでは遅い。
[海外旅行記]
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