◎『これから始まるのは、LOVE STORY』

   家族で読む介護エッセイ

 

篠崎悦子著 にじゅうに出版 1600円 2001年

(帯より)

いつか介護を体験するあなたに贈る本。
老親介護は、単なる “労苦” や “重荷” ではない。
むしろひとつの「ラブストーリー」。
二度とない貴重な感情体験のチャンスなのだ───。
(介護体験記)

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[掲示板に寄せられた感想]

漸く夏休み私の番 投稿者: aine389 投稿日:2005/08/23(Tue) 10:03 No.264

今週待ちに待った夏休み。
計画倒れにならないよう生活をこなしています。

今年の姉への感謝旅行は山形行きにしました。
姑を施設で3日間預かって頂ける事になりそれだけでも
介護する姉にとっては1年に一度の休暇と言えます。
365日介護の生活は精神的にも肉体的にも息詰まるものと思えます。
それに実家の両親を毎週見舞い病院通い&洗濯等献身的に良くやってくれ頭の下がる思いです。
救われるのは「私は介護は大変と思うけど嫌だなと思ったことは一度も無いのよ」と言う姉の言葉です。

年に一度私が感謝旅行に連れて行く事など何の慰めにもならないかもしれないけどそれでも気持ちを形で現わしたく続けている行事でもあります。
美夜子


Re: 漸く夏休み私の番” 篠崎悦子 - 2005/08/23(Tue) 13:39 No.265

残暑お見舞い申し上げます。

お姉さん孝行の夏休み、素晴らしいですね。
お姉 さんの言葉通り、介護はほんとに大変ですが、私が本に書いたように、介護ができること自体有り難いことで、人間愛(love)を教えてくれるのです。それで自分もより大きくなれます。

素敵なお姉さんがいて幸せですね。私もなんとはなしに幸せです。

気持ちを形に現すことはとても大切なことです。

いいことをしていますね。


LOVE STORY 投稿者: 藤江 美夜子 投稿日:2004/07/04(Sun) 15:26 No.12

初めまして。画面の美しさにひかれ一寸おしゃべりに伺いました。宜しいですか?先日久々の休暇が取れ飛行機で4時間程の香港へ行って来ました。機内で読ませて戴こうと悦子さんのご本を携え出かけましたが、読み始めて余りにも内容が深く重くとてもついでに読める内容ではありませんでした。

帰国し改めてゆっくり読ませて頂きました。

一番心にしみた部分は悦子さんが「鬼の形相だったかも?」(P.100)と言う所です。

本当に正直で真摯な心が出ていたと思いました。愛情深く介護されたんだと思いました。片手間の介護ではとても出て来る言葉とは思えませんでした。ご両親をこれ程深く愛し関れてお幸せでしたね。遠く遠く悦子さんの心根は、そう 空の彼方まで届いた事でしょう。私にはとても参考になるご本ではありません。親に対する愛情が不足なんですきっと。少しでもあやかれたらと思います。有難うございました。


これから始まるLOVE STORY  投稿者: ASHITA 投稿日:2004/06/19(Sat) 14:42 No.82

ご著書、ご恵送くださいましてありがとうございました。
早速、『これから始まるのは、LOVE STORY』を読みました。
飾らない平常心でつづられた「母への思い」が、読み手にもじわじわと伝わってきて、一気に読めました。

本の初めのところで、
「日本の社会では、高齢者にとって重要な生活資源として、
まず、 衣食住 をあげるが、西欧社会では、フード、シェルター、に続いて「ラブ」をあげる」というご指摘、「そうだ、そのとおりだ」と思いました。

高齢者に限らず、人は「LOVE」なくしては生きていけないものだと思っています。

この本は、そういう意味で高齢者社会の介護という意味だけでなく、人と人との心のつながり、LOVE を描きたかったのだな、と、妙に納得しました。
いろいろな死と出会って、自分がひとりになってみると、なおさらこの「LOVE」の意味が身にしみます。与えることも与えられることも含めてです。
フードもシェルターもなくても、LOVE さえあれば生きられると時には思ったりします。

亡くなった母の本を読み返すと、人生の後半に「淋しい、孤独」という文字がたくさん出てきます。
切なくなって、思わず本を伏せます。
大切なのは「LOVE」なのですね。先ずは取り急ぎ、お礼まで。


この本の説明

篠崎悦子が、千葉市の自宅で九十一歳の母を介護し、看取った記録を本にまとめたのが、2001年4月出版の『これから始まるのは、LOVE STORY』です。

千葉市の病院や介護サービスの実際、費用などの実際も書き込みました。介護保険が丁度スタートした時で、介護保険の利用の仕方なども書いています。

この本が出版された後、インターネット出版誌「BOL BOOK」や月刊誌いきいきクロワッサンなどから取材を受け、大きく取り上げていただきました。また、読者の皆さんから数多くの同感というご感想をお寄せ頂いております。その殆どは、ご自分の介護体験談、親御さまの思い出話しなどです。

この本は、横浜市中央図書館ではテープにおこして、目のご不自由な方にも貸し出し、聞いていただけるようになっています。

またクロワッサンからの再取材で、『Dr. クロワッサン』に再録していただき、さらにその後のこととして、このホームページ開設を紹介していただくことができました。2003年11月30日発売でした。こちらも是非ご覧ください。

福祉や介護は、他人ごとでなく、いつも身のまわりでおきている身近なことです。現在は高齢社会。一組の夫婦で4人の親の面倒を見なければならない社会です。介護の体験者は、身内の苦労話と黙っていないで、みんなに体験談を話していきましょう。そして、介護のノウハウを社会に伝えていきましょう。

このホームページの掲示板に、体験談などお気軽に寄せてみてください。

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