恩師闘病

トップ > 日記

九十九里浜日記

2007年10月22日

私の通った小学校は九十九里町の豊海(とようみ)小学校だった。
1、2、3年と担任をしてくれた先生は、若くて美人の女先生だった。
以来、今日まで多少のお付き合いはあった。
でも何とはなしにこころではずーと繋がっていた。

事あるごとに、例えば還暦、古希と、ご主人さまと共著で詩の本を自費出版されたりする。
一昨日、喜寿の記念のご本が贈られてきた。

早速拝見すると、ご主人の詩にはだれかを看病したものが、先生の詩には何やら重いご病気を克服されたよし。
そんなこととはつゆ知らず、そのご闘病中にやっかいな願い事をお頼みしてしまったりしていた。

今日、お詫びも兼ねてお見舞いに伺った。
もうすっかりお元気で、でも少し疲れさせてしまったかな、2時間も話し込んで、お土産をたくさん頂いて帰ってきた。

先生のお得意の栗の渋皮煮。
ご自宅の裏山で採れた栗を、渋皮をきれいに残してワインで甘く煮る。
去年はとても作る気になれなかったそうだ。
今年ここれで何回目かなと、私のためにわざわざ煮てくださったのをたくさんお土産に頂いた。

こんな大変な仕事もする気が起きて、お顔色もよく、元気を取り戻されたようだった。
教師を勤め上げた女性だけあって、まことにきちんとしたご性格なのであろう、お台所のきれいに片付けられていることに驚く。
「1時間草取りをすると疲れて…」と残念そうにおっしゃる。
広い屋敷だ。
「だって、喜寿なのでしょう。疲れて当たり前です! 若くてもそんな仕事したら疲れます。草取り時間は30分でおしまい!」
なんて、かつての教え子(こちらも還暦過ぎをつい忘れるが…)が話していると、先生のお隣に静かに座っておられるご主人さまが、にっこりとされたりしていた。

お元気でホントによかった。
 

[07.10.14「柿食えば]← 
→[07.10.23「冬支度」「]

NewChibaProject