墓参

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九十九里浜日記

2009年10月31日

今日は母の命日。平成12年の今日亡くなって゜たから9年が経つ。


山茶花の絨毯


そう、葬式の日もこの山茶花が満開だった。


何という花かな?


枯れた花柄を摘むと次から次へとまた咲いてくれるマリーゴールド


亡母が実家から貰ってきた千両も鮮やかだ。

草取りをしていると、隣近所の人たちが声をかけてくれる。
「家が奇麗になったね」
(屋根や外壁を塗り直したため。たしかに立派に明るくなった)
「今日は母の命日だから来ているの」と、わたし。
「悦子ちゃんはえらいね。お父さんお母さんもきっと喜んでいるよ」
と、隣りのおばあさんが誉めてくれた。彼女は腰が100度以上曲がってしまっている88歳。
いつまでも私を幼い頃のままに扱ってくれる。
この土地の名産「鰯の胡麻漬け」の自家製をパックでもってきてくれた人もいた。

東京に住む母方の従姉妹が、葬式に仕事の都合でどうしても参列できなかったと悔やんでいたが、願い叶って一作日にはるばる墓参してくれた。
母を慕ってくれていた従姉妹だ。
お墓の周りに水仙の球根を植えてくれ、墓前に生花を供えて、持参のお線香を焚いてくれた。
さらに、仏壇への手土産にお米、りんごや葡萄の果物、お菓子などなど、キャリーバックに一杯詰め込んで運んできてくれた。
母の生家、従姉妹の生家でもあるわけだが、そこから母の弟や従姉妹の兄たちが、新米だとかお餅、花など時期のものを送ってくれていたことが思い出される従姉妹の行いに、こころから有り難く感謝した。
コンクリートジャングルに暮らす従姉妹にしてみれば、今年の夏に畳の入れ替えや家周りの塗装をしたとはいえ、我が木造の両親が住んでいたままの家の様子が昔懐かしいらしい。
火鉢のぬくもりを抱え込んだり、母手製の私たちの洋服の残り切れで作ったパッチワークの布に関心を示していた。
母の形見にと、母手製の和風バッグをあげた。
たいへんに喜んでくれた。 

私は5人兄姉だが、私を除くとみんな70歳代で80に手の届く者も。
身体の調子が悪い人たちばかりで、連れ合いもご同様。
以上総代で、私一人の墓参りとなった次第。



枸杞の実が見事。
紫色の花がまだ咲いている。

 

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