蜃気楼

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スローライフ日誌

2014年05月12日

快調に稲毛海岸までのウォーキングをした。
昨日のこと。日曜日で海にはたくさんのヨットが気持ちよさそうに白い帆を張って浮いている。同じ方向を向いているので練習かな。たまに大きな船が近づき汽笛を鳴らしている。
海上は霞みもかかってなく見通し最高である。南東の京浜工業地帯の建物も、沖行く大きな船も、西の東京方面もよく見通せている。
ふと気が付いた。東京湾を挟んで西南方向の空に大きな白い富士山が見える。白いので雲と見紛う。でも大きすぎるな。西に見える東京スカイツリーはあんなに遠く小さいのに。
目を凝らして見据える。確かに富士山の形だ、しかも下の山々も気のせいか見えている。
小さな男の子を抱えた若い男性に声をかけてみた。
「あれ、富士山かしら」
すると、「あっ、そうみたいですね。でもこんなに大きな富士山は、こっちに来てから見ませんよ。僕静岡出身です」と。
「蜃気楼かしらね」
「………」
誰も気付いてはいなそうだ。でも不思議な気持ちだった。

昔は関東一円で富士山は見えたものだ。当然千葉市にも富士見町はあるし、九十九里浜の豊海小学校に通っていた頃、夕刻、西の彼方に赤黒い富士山が小さく見えたのを今でも思い出せる。房総半島、東京湾を横断して見えたのだ。空気も澄んでいて高いビルも無かったから?か。「陰富士というんだよ」と父が教えてくれた。
当時は目もよかったのだ。昼間に星が見えた。宵の明星だと思われる、ちっとも光っていなくて小さな石粒のようだった。

すべて幻かな。まっ、いいか。

帰りに、フラワー・ミュージアムのレストランで11:00までやっている朝食セットをのんびりと摘まんだ。
花や木々に囲まれたお気に入りの憩いの場所である。
よその草取りをしている場合ではないのだが、朝は8:00から町内会の公園掃除に出て、かなりエネルギーは消化しているでしょうし、早めの昼食といたしましょう、とばかり。でもワインはひかえた。
空高く連凧が2筋泳いでいた。この海岸公園で飛ばしているらしいな。
いいな、のんびりするな。

 

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